❖LED蛍光灯の消費電力を比較検証! 電気代の削減効果とは!
蛍光灯をLEDにすることで本当に電気代は安くなるのでしょうか?
皆さんの疑問にお答えします。実際に蛍光灯とLED蛍光灯の消費電力を計測しLEDの省エネ効果を元に電気代を算出してみました。
LED蛍光灯の最大の特徴は低消費電力です。LED蛍光灯は従来の蛍光灯(FLR40)に比べ消費電力が低いため(約1/2)電気代が安くなります。
使っている照明(ランプ)によって省エネ効果は異なりますが白熱電球の場合は1/10、蛍光灯では1/2の消費電力と言われていますが実際にはどれくらい消費電力が下がるのか実験してみました。
下記写真はフィリップス製のLED40形蛍光灯で1本あたりのカタログに表記されているスペックは19Wとなっています。実験はFHF32蛍光灯とFLR40蛍光灯のランプに逆富士2灯式の器具を設置し比較しました。
❖LED蛍光灯の消費電力を比較!!
【LEDランプ(40形相当)】
フィリップスLEDTUBE 2本 36.8W
【インバーター式FHF32形蛍光灯】
FHF32EX-N 2本(安定器電力含む) 68.6W
【ラピッドスタート式FLR40形蛍光灯】
FLR40SEX-N 2本(安定器電力含む) 98.4W
※ランプスペックや安定器、電源電圧によって消費電力に差が生じます。
(上)LEDランプの消費電力 2本で36.8W(1本あたり18.4W)
(中)FHF32の消費電力 2本で68.6W(1本あたり34.3W)
(下)FLR40の消費電力 2本で98.4W(1本あたり49.2W)
測定結果は参考値ではありますが結果はなんとFLR40と比べ63%もの消費電力が下がりました。FHF32にしても47%消費電力が下がっています。
弊社ではより発光効率の良いLEDランプを安価でご提供させていただいております
従来の蛍光灯には、
グロースターター(FL)、ラピッドスタート(FLR)、インバーター(hf)
の3種類がありますが特にグロー、ラピッドの場合は消費電力の下がり幅が大きいことが分かります。
インバーター式はもともと省エネ効果の高い蛍光灯のため、グロー、ラピッドほど消費電力は下がりませんが、それでも約50%ほど省エネになることがわかりました。
従来の蛍光灯はランプの消費電力に加え安定器も電力を消費しています。安定器には電子安定器と磁気式の安定器がるのですがいずれも3W~5Wは電力を消費しています。
このように消費電力が下がるということは電気代が節約できるということになります。実験のようにLED蛍光灯にすることで60%以上消費電力を下がると電気代は1か月あたりどの程度安くすることができるのでしょうか。
❖LED蛍光灯の電気代を算出
電気代は(点灯時間×消費電力×電気料金単価=電気代)にて算出することができます。
(計算条件)
蛍光灯:100本
点灯時間:250時間/月
電気単価:27円(従量電灯)
FLR40蛍光灯の電気代・・・ 49.2W×100本×250時間×0.027円=33,210円
FHF32蛍光灯の電気代・・・ 34.3W×100本×250時間×0.027円=23,152円
LEDランプの電気代・・・ 18.4W×100本×250時間×0.027円=12,420円
FLR40蛍光灯との差額、なんと! 20,790円も電気代がお安くなりました!!
省エネ効果のあるインバーター式のFHF蛍光灯は、FLR蛍光灯と比べると削減効果はありませんが、
実は、FHF蛍光灯には隠された使い方があるんです。
まず、FHF蛍光灯を使用している場合は蛍光灯の器具の品番を確認して下さい。
FHF蛍光灯は高出力で点灯させる器具と省エネで点灯させる器具、また両方をスイッチで切り替えできる器具が存在します。高出力と省エネの違いは明るさと消費電力です。
高出力で点灯させる器具を使用している場合はFLRと同じくらいの消費電力がかかりますが省エネ器具の場合は上記の写真のように34Wほどです。もし高出力器具を使用している場合はLED化をすることで消費電力の削減効果は大きくなります。ただし注意しなければいけないのは明るさです。
明るくするために高出力点灯しているのでLEDにすることで今までより暗い印象になってしまう可能性もあるので注意して下さい。蛍光灯によって消費電力の削減効果は違いますが今後LEDのスペックがさらに向上していけば70%や80%ダウンするのではないでしょうか。
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❖蛍光灯とLEDの明るさについて
ここまでLEDと蛍光灯の消費電力や、電気代の削減幅について説明してきましたが、当然明るさも気になるかと思います。3つの比較画像を見てみるとなんだかLEDだけ光が弱いように見えないでしょうか?
実は、蛍光灯はランプ全面が発光するのに対し、LEDはランプの半分しか発光しない仕組みなのです。
(詳しくはコチラ)
蛍光灯は上部半面の光を無駄にしないように反射板で下方向に反射させています。
ですので3つの比較画像で見ると反射した光と相まって蛍光灯が非常に明るく見えるのです。
LEDランプの一般的な配光角は160°~180°ですが、不要な明かりを出さないために消費電力が低いのです。
明るさに関しても必要な部分はしっかりと照らされるようように設計されてます。
つまり既存の蛍光灯の代替品をきちんと選定すれば、以前と変わらない明るさで消費電力をガクッと下げる事ができるのです。
正しいLED照明の選定の仕方についてはコチラの記事を参考にしてみて下さい。
❖まとめ
蛍光灯のLED化で電気代の削減効果が大きいことがわかりました。これだけの電気代が削減できればLEDに掛かるコストは使用条件によって違いますが短期間で回収できるといえます。
オフィスや工場など電気代を削減するにはまず現状を把握することですが、素人には困難な場合も多いためLEDの専門業者に相談するのが良いでしょう。LED専門業者は電気代やLED導入費用のシミュレーションを無料で行ってくれるところも多いので、悩んでいるのであれば相談してみましょう。
エネプラ.comではLED電球をはじめ照明器具の販売から施工まで業種を問わず幅広くご提案をしています。LED照明のことでご相談があればお気軽にお問合せ下さい。