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❖バイパス工事ができない蛍光器具とは

LED蛍光灯を設置するには通常バイパス工事という結線作業が必要です。しかし蛍光灯器具の中には例外的にバイパス工事ができないものが存在します。例えばソケットとグロー管が一体式になっているものなどです。ここでは蛍光灯のバイパス工事の見分け方を解説します。

 

蛍光灯にはごく稀にバイパス工事ができない器具が存在します。

 

それはグロースターター式の器具のなかに存在するのですが、このグロースターター式には

グロー管とソケットが一体式になった器具があります。(グロー一体式蛍光灯器具)

 

グロースターター式の場合、一般的に良く見るのは器具の腹にグロー管が刺さっているものですが
これは通常バイパス工事でLEDに交換することができます。または擬似グローが同梱されているランプメーカーなど、たとえばフリップスは疑似グローが同梱されており、バイパス工事をしなくても疑似グローの交換でLEDにすることができる製品もあります。
いわゆる「工事不要型」といわれるものですが、この説明は別の記事で説明したいと思います。

 

 

・通常のグロー式蛍光灯はこのような感じです。

グロー式の工事は点灯管(グロー感)をはずしバイパス工事をします。

 

グロー式蛍光灯

 

 

・LEDのバイパス工事ができない問題のグロー一体式器具がこちらです。

 
グロー一体式直管蛍光灯
グロー一体式蛍光灯

 

このよな器具を使っていたら残念ながらLEDにするためのバイパス工事が構造上できないことがわかりました。(ただ絶対にできないわけではありません。)

 

もしもこのようなグロー管とソケットが一体式になっている蛍光灯器具をお使いでしたら器具からLEDに交換工事をすることになります。器具交換であればバイパス工事の必要がないので構造上の問題を気にすることなくLEDにすることがでます。

 

ただ私が職人さんから聞いた話しによると「擬似グロー」で片側配線方式のLEDランプであればバイパス工事がでるという情報を聞きました。両側配線方式のLEDではできないそうです。あと疑似グローが必須という事です。

 

そもそも擬似グローとはなんなのかといったところですが、実はフィリップスのLED直管蛍光灯には擬似グローが同梱されているのです。フィリップスの場合はグロースターター式の器具であればこのグロー管を挿せばバイパス工事をしなくても点灯する構造になっています。

 

フィリップス ダミースターター LEDランプ専用
グロースタータ式の器具の場合、蛍光灯器具のスターターを外し、本製品を取り付けます。

 

でも私はグロー式の器具でもバイパス工事をすることをおすすめします。既設安定器を外さないで使うということは余計な電力の消耗になり結果的にLEDで省エネが実現できていない事になってしまいます。

 

もし安定器が故障したらLEDランプが正常でも安定器の交換工事をするかバイパス工事で回避するかのどちらかになってしまいます。その中でも既設の安定器は大抵は古くなって劣化が進んでいます。

そのような安定器にLEDを使うことで不点灯や故障の原因になってしまう事もよくあります。

 

頻繁に見るような器具ではありませんがグロー式であることから古い建物などには使われている可能性があったりします。オフィスでは見かけたことはありませんが今まで私自身が見かけた所で共通しているのは工場や倉庫で反射笠が付いている蛍光灯器具です。

 

また広い工場や倉庫で建物が分かれている場合などは器具の1種類とは限らないので注意深く見ないと見落としてしまうこともありますので十分注意して下さい。

 

・片側給電式のLED直管蛍光灯

グロー式の工事でもバイパス工事を推奨します。取扱説明書の施工方法に従って工事しましょう。(フィリップスの取り扱い説明書には両側配線方法が記載されている場合もありますので詳しくは工事店に確認をおススメします)

 

 

・両側直結対応グロー式対応のLED蛍光灯

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