照明分野でLEDが主流になってから久しいですが、LED最大の特徴は何といっても省電力かつ長寿命ということでしょうか。
そればかりではなく、日常の様々なシーンに合わせた照明環境をLEDは提供してくれると言えるでしょう。いわば既存照明をおしゃれな空間へと変化させることが可能なのです。
その選び方をケース別に解説していきましょう。

公共施設や店舗の照明

ホテルや旅館、公共施設、店舗などの照明は、明るく華やかな場合もありますし、落ち着きと安らぎを重視した場合もあります。
既存の照明をおしゃれな空間にするためには、照明器具の配光を工夫したり、色温度を変えてみたり、明暗をうまく使った照明計画が必要となります。

エントランス

はじめにお客様をお迎えする場所ですから、照明も慎重に選択したいところです。まずホテルや旅館などでは、宿泊客が落ち着けるような電球色を選択するべきでしょう。ダウンライトなどがメインになると思いますが、クリプトン電球があれば小型LED電球に交換します。
またFDLFHTといった蛍光ランプを使った器具であれば、相応の照度があるLED器具に交換した方が良いでしょう。

 一般店舗の場合は、入口外側にLEDスポットライトを用いることでアイキャッチ効果が期待できます。
また業態によっては色温度を見直すことも必要です。(書店・クリーニング店などは色温度が高い方が良い)

間接照明

室内照明や屋外照明に用いられることが多いLEDですが、間接照明としても効果を発揮します。
天井がセットバックになっている部分に設置したり、建物自体の壁面を照らすなど、室内屋外問わずおしゃれな空間作りには欠かせません。
最近では柔軟性のある素材を使ったテープLEDもあるため、簡単に設置が可能ですし、曲面にも問題なく貼り付けることができます。

色温度の使い分け

色温度とはK(ケルビン)という単位で表される数値ですが、この数値が低いほど赤くなり、高いほど青くなります。
通常、電球色(3000K)・昼白色(5000K)・昼光色(60008000K)となり、空間や雰囲気に合わせて使い分ければ良いでしょう。

落ち着いた室内空間には電球色、清涼感を求めたい空間には昼白色といった感じです。

一般家庭の照明


一般家庭で用いられる照明も、工夫次第でおしゃれな空間作りに役立ちます。トイレや浴室、廊下などではLED電球を置き換えとして使えますので、ここではリビング・ダイニングで選びたい照明をご紹介していきましょう。

ダイニングにダクトレールを用いる

リビングルームは一般的にシーリングライトと呼ばれる丸型の照明器具が用いられますが、家族で食事をするダイニングではペンダント式照明器具を使うケースが多いのではないでしょうか。

もし天井に引掛けシーリングがあれば、ダクトレールを使うことでおしゃれな雰囲気にすることができます。
長さ1メートルほどの電源供給レールですが、ダクトレール対応のスポット器具であれば、かなりの数を設置できます。
食卓を照らす灯りだけでなく、壁に掛かった絵や写真などをスポットライトで照らしたり、様々な使い方ができるのです。

調光と調色

現在市販されているLEDシーリングライトの多くが調光・調色機能を備えています。調光とは「明るくしたり暗くしたり」という機能。調色とは「色温度を自在に変える」機能のことを指します。

LED登場以前は、壁に設置されているスイッチで操作するしかありませんでしたが、現在はリモコンによって自由に設定できますから、もしシーリングライトを新しく購入するのであれば、そういった機能を持つ製品を選びたいところです。

付加価値のあるシーリングライト

数多く出回っているLEDシーリングライトの中でも、光だけでなく音によって安らぎや落ち着きを与えてくれる製品もあります。
いくつかのメーカーが市販している「スピーカー搭載シーリングライト」というもので、Bluetoothを搭載しており、お手持ちのスマホの音楽データから電波を飛ばして室内に音楽を流します。

起床時に軽快な音楽を流せば目覚めもすっきりしますし、夕食時に落ち着いた音楽を流せば、きっと料理もおいしく感じるのではないでしょうか。

まとめ

新たに照明器具を増設しなくとも、おしゃれな照明環境は構築できます。また市販されているLED製品は非常に汎用性が高くラインナップも豊富です。今ある器具をリプレイスするだけで、きっとおしゃれな空間に仕上がることでしょう。
何より大切なことは、どんな雰囲気にしたいのか?明確なテーマをまず考えることでしょう。

【参考URL
https://panasonic.jp/light/products/ceiling/sound.html

 

 

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