LEDの選び方~大手国内メーカーと中国製品の違いについて~
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蛍光ランプや電球に成り代わって、いまや照明の主役と言えるLEDですが、ネット通販などでは多くの中国製LEDが流通しています。
単に安くて品質が良ければ、それに越したことはないわけですが、「安かろう悪かろう」だけで購入しても良いものなのでしょうか。
そこで大手国内メーカー製品と中国製品の違いを比較し、どのようにLEDを選ぶべきかを解説していきたいと思います。

大手国内メーカー製品と中国製品の違いとは

まず両者の違いをカテゴリー別に見ていきましょう。「安物買いの銭失い」にならないために、注意すべき点をピックアップしていきます。

国内のLED照明製品メーカーと中国のメーカーの違いは、いくつかの側面で見ることができます。

価格とコスト:中国のメーカーは大量生産や低コスト労働力を活用し、比較的低価格の製品を提供しています。これに対して、国内のメーカーは品質と信頼にこだわり、応じた価格設定を行っています。ちなみに、中国のメーカーも品質を改善し、価格競争力を高める取り組みを行っています。

技術革新:国内のメーカーは照明技術の研究開発に積極的に取り組んでいます。彼らはLEDの性能向上やエネルギー効率の向上に焦点を当てています。一方、中国のメーカーは技術の導入と生産効率の向上に主眼を置いています。技術革新の面では、国内のメーカーが一歩リードしていることがあります。

品質と信頼性:一般的に、国内のメーカーは品質管理と信頼性を重視しています。のメーカーは価格競争力を重視する傾向があり、品質管理が十分ではない場合があります。ちなみに、中国の一部のメーカーは品質に対する取り組みを強化しています中国しており、競争力のある製品を提供しあります。

製品バリエーション:国内のメーカーは堅実な照明製品を提供しています。LED電球、シーリングライト、フロアランプなど、多様なタイプの製品があります。中国のメーカーも同様に堅実な製品を提供していますが、一部は主に低価格の製品に特化しています。

価格差

LED製品に限らず、どの電気製品においても決定的な違いは「価格」にあると言えるでしょう。
「国内製品は高い」「中国製は安い」といった具合に、一般消費者もそのようなイメージで捉えているのではないでしょうか。
また価格の違いはそのまま「品質の違い」にも表れてくるものなのです。

LEDランプの構造は意外に単純ですから、部材さえ組めれば比較的やさしく製品化することが可能です。それゆえ多くの専門外のメーカーが参入してきていることも弊害となっているのではないでしょうか。

また低コストを求めるがゆえに、電解コンデンサーやLEDチップといった重要な部材にコストを掛けないといったことが見受けられます。
実際に中国製LEDランプを分解したところ、信じられないくらいお粗末な部材が使われているという話もあるほどです。

設計の違い

大手国内メーカーのLED製品の場合、設計段階から試行錯誤や検討を重ね、配光特性や分光分布に至るまで配慮されています。
その品質とともに「見やすさ」や「明るさ」などを追求し、消費者の求めるものを的確に供給しているわけです。

ところが中国製品の場合は、大手国内メーカー製と見た目は似ていても、単に模倣品であることも多々あるのです。
眩しさを感じるグレアは人間の健康を害しますし、信頼の置けない品質は不良品を出すばかりではなく、発火の原因になりかねない問題を抱えています。

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LED製品の適切な選び方

次にどのようなLED製品を選べば良いのか?といった部分に焦点を当てていきます。意外に知られていませんが、大手国内メーカーが製造したLED製品の多くは中国や韓国製の部材を使用しているのです。

信頼のおける中国製品を選択すること

ここで勘違いしてはいけないことは、中国製品であっても信頼のおけないB級品ばかりではないということです。

しっかりとした部材を使用しているLED製品は、たとえ中国製であっても日本製に引けを取りませんし、何より導入コストが安いというメリットがあります。
もし信頼できる中国製品を導入したいのであれば、日本国内にある商社や代理店を介することでしょう。

またしっかりと仕様が記載されたカタログや仕様書を確認することです。また使用されているLEDチップのメーカーが記載されているのであれば、なおのこと信頼できるでしょう。
日本企業が代理店契約を結んでいる場合の多くは3年もしくは5年の保証期間が設定されていることも多いため、安心を担保できるという意味ではおすすめしたいところです。

大手国内メーカーが設計した製品を選ぶ

記述しましたが、大手国内メーカーの素晴らしいところは設計がしっかりしている部分です。昨今はLED製品の価格競争などが激しいため、少しでも製造コストを下げるために海外に生産拠点を置いたり、中国製の部材を国内へ持ち込んで組み立てることも多いのですが、やはり高品質性の基本となるものは設計ということになるでしょう。

大手国内メーカーが設計したLED製品を選択することが失敗しないための近道ではないでしょうか。

PSEマークの付いている製品を選ぶ

PSEマーク」とは、電気用品安全法に基づいて基準をクリアした製品のみに掲示される印のことです。
一般財団法人「電気安全環境研究所」など政府に認定された検査機関による認証が必須となるため、このマークが安全性を担保する目安となります。
また対象外の電源別置きLED製品や、電球型LEDランプに関しては、JIS規格によって基準が定められています。

まとめ

これらは一般的な傾向であり、個々のメーカーによって異なる場合もあります。 また、中国のメーカーの中には高品質な製品を提供する企業も存在します。 購入する際は、品質、信頼性、価格などの要素を総合的に考慮し、信頼できるメーカーを選ぶことが重要です。

一般市場にLED製品が普及してから約10年となりますが、大手国内メーカー製品と中国製品の差は徐々に狭まりつつあるのかも知れません。
なぜなら中国製品といえど信頼性に富み、安全性が確保されたLEDランプが浸透しつつあるからです。
LED製品を購入する際は、価格だけでなく品質面においても十分検討を加えることが必要でしょう。

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