LED直管蛍光灯の工事不要が危険な3つの理由

Pocket

LED蛍光灯には工事不要タイプがあります。その名の通り工事をする必要がないため誰でも取り付けできるLED蛍光灯です。

ですから、工事代がかからない分安く購入できると思われがちですが実はそんなことありません。

工事不要タイプのLED蛍光灯は構造的にも経済的にも、おすすめできない3つの理由があります。

 

❖選び方が難しい工事不要LED|デメリット①

工事不要LEDの一番の問題は、既存の安定器を使うことにあります。安定器には磁気式と電子式があり蛍光灯の種類によって使用されている安定器が異なります。

工事不要タイプはメーカーによっても違いますが選び方が非常に難しいのが特徴です。素人にはまず間違いなく判断できないです。

使用している安定器によって商品が変わる場合がほとんどです。

これは磁気式と電子安定器の両方を使える構造にすることができないことが理由です。

そのため安定器の種類(ランプの種類)によって工事不要タイプのLEDを選ばなければいけないからです。

例えば、あるメーカーではグロー、ラピット用のものとインバーター式のものでは商品が違ったり、インバーター式の一部の安定器では点灯できないといった制限があります。

また別のメーカーではグロー、ラピットの1灯式2灯式によって選ぶ商品が変わるといったことがあるなど非常に商品選定が難しいため、インターネット通販で販売されているものは安いからといって購入することはおすすめできません。

万が一選定するランプを間違えたりしたら、ショートし発火してしまう恐れもあります。

 

どうしても工事不要タイプのLEDにしたいということであれば近くの電気店で相談してから購入しましょう。

・テナントが工事不要LEDを使用する理由

どうしても工事不要タイプでなければ設置できない環境があります。

それがテナントです。

テナントはLEDの工事をする場合ビルオーナーに施工許可をとったり移転時(退去時)に原状回復を行う必要があるためLEDの工事をするにはハードルがあります。

テナントの賃貸契約は2~3年のため将来移転をする可能性があると、せっかくLEDを購入しても無駄になってしまう可能性があります。移転時には原状回復をすることが決まっているため、せっかく工事を行ってLED化しても元に戻さなくてはなりません。

これはテナント側にとっては非常に無駄なコストになってしまいます。しかも移転先では購入したLEDが使用できる保障はありません。テナントには、このよな問題があるため工事してLED化することには問題があります。

多くのビルが賃貸契約のテナントです。LED蛍光灯は工事をすることで安全に使用できますが、このような問題があることで工事不要タイプのLEDで交換しなくてはならない現実もあるということです。

物理的に工事ができないという理由ではないため今後テナントビルでLED蛍光灯を普及させるためには、こうした問題を解決していかなければならないでしょう。

取付けには条件がありますがテナントでは工事不要タイプのLEDも使用されているよです。ネット通販では、この工事不要タイプの蛍光灯が低価格で販売されています。大手メーカーでは工事不要タイプのLED蛍光灯を発売しているところはありません。

たとえば下記の製品はグロー式の蛍光灯であれば工事不要で交換ができますが、ラピッドやインバーターの場合はバイパス工事をする必要があります。メーカーによって製品の構造がことなりラピッド式でも工事不要で交換できるものもあるようです。現状に使用している器具のタイプを確認をしたうえで交換が必要になります。

 

 

参考ですがグロー、ラピッド、インバーターに対応しているLEDがAmazonで販売されていました。おそらく中国メーカーが日本のAmazonで販売しているような製品です。品質・安全性はまったくわかりませんが製品としては販売されています。

❖工事不要タイプは無駄に電力消費している|デメリット②

工事不要タイプのLEDは工事代がかからない点だけがメリットかもしれませんが、LED本体は実はそれほど安くはありません。工事が必要なタイプの本体と工事代を合わせても同等くらいの価格になっています。

さらに経済面でみても工事不要タイプは既存の安定器を使うため余計な消費電力がかかります。この安定器の消費電力だけでも1台5W程度消費することになってしまいます。

安定器が1台あたり5Wの消費電力とすると1か月の電気代は約20円~30円程度かかることになります。100本の蛍光灯であれば100倍の2,000円~3,000円もかかることになります。

せっかくLEDにしても、このように無駄な電力を消費していてはとてももったいないのではないでしょうか。

 

❖安定器が先に寿命を迎える|デメリット③

既設の安定器にも寿命があります。新品のLEDを導入しても安定器が10年以上も使っていたらどうでしょう?間違いなく寿命は安定器が先になります。LEDがこれから10年使おうとしているのに安定器がそろそろ寿命を迎えるといった感じです。

安定器が壊れてしまえば、LEDが正常だとしてもランプは点灯してくれません。これを復旧させる手段は安定器を交換するかバイパス工事をするかのどちらかしかありません。どちらにしても電気工事が必要になるので免許をもった職人さんでなければ触ることはできません。

安定器を取り替えるにしても安定器は1台2灯式のもので¥9,000程しますし、別に工事費用もかかってしまいます。また、従来の蛍光灯を使用していると安定器の寿命が近くなるとランプが異音を発したりして何らかのシグナルがありますが、LEDにするとそのシグナルがなくランプは点灯し続けているので、安定器の異常に気づかない状態になってしまい安定器の発火につながってしまう恐れが出てきてしまいます。

 

❖まとめ

LED蛍光灯の工事不要タイプは選び方がとても難しいことや経済性が悪く何よりも安定器の発火につながる事故になりかねない点など危険が潜んでいるため工事不要タイプを選ぶことはおすすめはできませんが、環境によっては工事不要タイプでなければ設置できない場合もあるかと思います。

メリット、デメリットなど環境も含めLED照明の選定をするようにしましょう。

 

Pocket

関連情報