❖コンパクト蛍光灯のLED化による省エネ効果
コンパクト蛍光灯はオフィスや商業施設のメインとなる光源として使用されている照明です。
コンパクト蛍光灯は主にスクエア型の器具で使用され1台につき3本~4本使われています。
そのため消費電力も大きくLEDにするにことで省エネ効果も多きくなる蛍光灯といえます。
このスクエア照明のLED化にはランプ交換による方法と器具交換による2つの交換方法があります。いずれも電気工事を必要とします。
ここではスクエア照明のLED化の方法について解説します。
❖ランプ交換によるLED化(バイパス工事)
スクエア照明はFPL36またはFPL55、FHP32またはFHP45のコンパクト蛍光灯を使用していた場合にはランプ交換でLEDにすることができます。
ランプ交換できるメーカーは限られていますが
直管蛍光灯と同じようにバイパス工事をすることで点灯させることができます。
■コンパクト蛍光灯
FPLのランプ交換の際に注意することは器具との干渉です。
配線工事ができてもランプと器具の奥行が狭いとLEDが器具に収まらない場合があります。
電源内蔵タイプ(電源が亀の子のように背負っている)の場合は電源部分に厚みがあることで器具と干渉してしまう可能性があるので注意する必要があります。
FPLのランプは電源内蔵タイプと電源別置タイプの2種類ありメリット、デメリットがあります。
電源内蔵タイプは既存の安定器の付け替え作業をしなくてよいため(安定器を残置できる)工事がやりやすい点がメリットです。
しかし電源部に厚みがあるため器具との干渉をで収まらない場合もあるので注意が必要です。
特に注意するときはFHP32形やFHP45形のランプを使用している場合です。
FHPは高周波点灯専用になりランプ管経が細いのが特徴です。
そのためFHPの器具は奥行も狭く平たい構造になっているため電源内蔵のLEDでは干渉してしまうケースもあるということです。
電源別置タイプであれば器具の干渉はそれほど気にする必要はありませんが
既存の安定器を取り外さなければLED電源を設置できないため工事に手間と時間がかかることがデメリットになります。
(この取り外しの意味はLEDの電源のスペースを確保するための取り外しの意味です)
内蔵タイプ、別置タイプともに安定器の配線をカットするバイパス工事は必要です。
・FPL蛍光灯とLEDの違い
コンパクト蛍光灯は360°ガラス管。
電源内蔵タイプLEDは電源を背負っているイメージ。
電源別置タイプLEDは電源は背負っていない。
【例】
LED:遠藤照明 RAD416NA
※遠藤照明の場合は専用器具を推奨しています。
推奨器具以外への設置は保証外となってます。
ランプ交換作業工程
照明器具を取り外し→ランプのバイパス工事→LED装着→器具取り付け→完了
LEDが電源内蔵であれば③の既存安定器は外さないで残置できます。
安定器を残置すれば原状回復工事で元にもどす場合でも余計なコストの負担が軽減できます。
以上がスクエア照明のLED化でランプ交換をする方法となります。
❖器具交換によるLED化
もう一つは器具交換によるLED化です。
交換には現在使用している器具のサイズが□450か□650なのかを確認します。
そして直付けか埋込みかを確認します。
これが一番判断しずらいかと思います。
一見、見ただけではわからないので実際に取り外して確認するか器具品番を確認し調べるしかありません。また装着されているランプの品番と装着本数を確認します。
ここまで確認ができれば同等の明るさのLEDを選ぶことができます。
照明器具ごと交換することで好きなデザインに変えることができますがランプ交換に比べると割高になってしまうためコストパフォーマンスはあまり良いとは言えないかもしれません。
増設や経年劣化によるリニューアルなどのタイミングで交換するのが良いでしょう。