LEDや蛍光灯の照明トラブルの中で、蛍光灯ランプの不具合が起こった場合には蛍光灯ランプの寿命以外にも「安定器の故障」や「点灯回路の故障」などが考えられます。故障の原因によって対処方法も変わってきます。ここでは故障の状況に合わせて原因とチェック方法、対処方法をまとめました。
❖蛍光灯ランプも点灯管も点灯しない場合
・原因
①正規の電源電圧が供給されていない。
②安定器の規格を間違えている。
③蛍光灯の器具内の結線方法を間違えているか断線や接触不良がある。
④ラピットスタート式の場合は使用している安定器に誤りがないか、電源極性の誤り、または接地版なし、接触不良となっていないか。
⑤点灯管の寿命がきている。または点灯管の不良または不適合なもを取り付けていないか。
適合放電管および、器具ソケットに適合した品種をご使用ください。
⑥蛍光ランプの寿命。または不良
⑦蛍光ランプを交換しても品種間違いで点灯しない。
⑧ソケットの不良
以上のような原因が考えられます。
・対処方法
①電源を入れ定格電圧は±6%の範囲である必要があります。
②安定器を適切なものに交換する必要があります。
安定器の交換には電気工事士の免許が必要になります。お近くの電気店や工務店にご相談下さい。この場合は工事店の出張・技術料など有料対応になってきます。
③結線方法に間違えがないか見直して下さい。
断線の場合は断線箇所を修理し接触不良の場合は接触箇所を確実に接触させて下さい。配線作業には電気工事士の免許が必要になります。お近くの電気店や工務店にご相談下さい。この場合は工事店の出張・技術料など有料対応になってきます。
④安定器の配線図と電源の極性を比較し極性を正しくして下さい。または無形安定器との交換をして下さい。
接地板を取付け接地を完全にして行って下さい。
⑤蛍光ランプに適合した点灯管に交換して下さい。
点灯管には点灯管と電子点灯管の2種類が存在しそれぞれE形(E17口金)、P形(P21口金)があります。お使い頂く器具によって適合する点灯管が変わります。
■点灯管 E形(E17口金) P形(E21口金) ※直管蛍光灯の適合表です。
バイメタルの働きにより蛍光灯器具の電源スイッチを入れた後、自動的に蛍光灯の電極を数秒間予熱してランプを自動的に点灯させる働きをします。
FG-7E (4~10W用) |
FL4、FL6、FL8、FL10/GL-4、 GL-6、GL-8、GL-10 |
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FG-1E (9~30W用) |
FL10、FL15、FL18SS FL20SS/18、FL20S、 FL20、FL30S、FL30/FHL18、 FHL27/GL-15、GL-20、GL-6/Q、GL-13/Q |
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FG-7P (4~10W用) |
FL4、FL6、FL8、FL10/ GL-4、GL-6、GL-8、GL-10 |
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FG-1P (9~30W用) |
FL10、FL15、FL18SS、 FL20SS/18、FL20S、 FL20、FL30S、FL30/FHL18、 FHL27/ GL-15、GL-20、GL-6/Q、GL-13/Q |
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FG-5P (25~32W用) |
FL25SS、FL32S | |
FG-4P (23~65W用) |
FL23ES、FL27ES、FL40、 FL40SS/37、 FL40S、FL35SS、FL65SS/58/FHL36/ GL-30、GL-40 |
■電子点灯管 E形(E17口金) P形(P21口金) ※直管蛍光灯の適合表です。
一回の作動で蛍光灯がすぐに点灯します。電子回路で構成されているため、長寿命です。
FE7E | FL4、FL6、FL8、FL10、FL15/ GL-4、GL-6、 GL-8、GL-10 |
パナソニック 電子点灯管 E形口金 FE7EX |
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FE1E | FL10、FL15、FL20S、 FL20SS/18、FL20、 FL30S、FL30/FHL18、 FHL27、 GL15、GL20 |
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FE5P | FL32S | |
FE4P | FL40SS/37、FL40S、FL40、 FL35SS、GL30 |
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FE-52P | FL52S |
パナソニック 電子点灯管 P形口金 FE4PX |
⑥蛍光灯にはグロースターター式、ラピッドスターター式、インバーター式(高周波点灯)の3つの点灯方式がある為、品種を間違えるとランプは点灯しません。
⑦新しいランプと交換して下さい。
❖蛍光灯ランプの両端が赤くなるだけで点灯しない場合
・原因
①器具の結線に誤りがある。
②点灯管のガラス管内にあるバイメタルの溶着やコンデンサが短絡で点灯管が不良になっている。
③ラピッドスタートの場合には始動補助が不完全になっている。
④ランプの不良または寿命がきている。
・対処方法
①結線を正しく直してください。結線の作業をするには電気工事士の免許が必要です。
お近くの電器店や工務店にご相談下さい。この場合は工事店の出張・技術料など有料対応になってきます。
②始動補助装置を確実に取り付けて下さい。
③蛍光ランプに適合した点灯管に交換して下さい。
点灯管には点灯管と電子点灯管の2種類が存在しそれぞれE形(E17口金)、P形(P21口金)があります。お使い頂く器具によって適合する点灯管が変わります。
■点灯管 E形(E17口金) P形(E21口金) ※直管蛍光灯の適合表です。
バイメタルの働きにより蛍光灯器具の電源スイッチを入れた後、自動的に蛍光灯の電極を数秒間予熱してランプを自動的に点灯させる働きをします。
FG-7E (4~10W用) |
FL4、FL6、FL8、FL10/GL-4、 GL-6、GL-8、GL-10 |
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FG-1E (9~30W用) |
FL10、FL15、FL18SS FL20SS/18、FL20S、 FL20、FL30S、FL30/FHL18、 FHL27/GL-15、GL-20、GL-6/Q、GL-13/Q |
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FG-7P (4~10W用) |
FL4、FL6、FL8、FL10/ GL-4、GL-6、GL-8、GL-10 |
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FG-1P (9~30W用) |
FL10、FL15、FL18SS、 FL20SS/18、FL20S、 FL20、FL30S、FL30/FHL18、 FHL27/ GL-15、GL-20、GL-6/Q、GL-13/Q |
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FG-5P (25~32W用) |
FL25SS、FL32S | |
FG-4P (23~65W用) |
FL23ES、FL27ES、FL40、 FL40SS/37、 FL40S、FL35SS、FL65SS/58/FHL36/ GL-30、GL-40 |
■電子点灯管 E形(E17口金) P形(P21口金) ※直管蛍光灯の適合表です。
一回の作動で蛍光灯がすぐに点灯します。電子回路で構成されているため、長寿命です。
FE7E | FL4、FL6、FL8、FL10、FL15/ GL-4、GL-6、 GL-8、GL-10 |
パナソニック 電子点灯管 E形口金 FE7EX |
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FE1E | FL10、FL15、FL20S、 FL20SS/18、FL20、 FL30S、FL30/FHL18、 FHL27、 GL15、GL20 |
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FE5P | FL32S | |
FE4P | FL40SS/37、FL40S、FL40、 FL35SS、GL30 |
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FE-52P | FL52S |
パナソニック 電子点灯管 P形口金 FE4PX |
④新しいランプと交換して下さい。
❖点灯直後に暗い、チラつきやランプが点滅する場合
・原因
①室内の温度が低かったり周囲の温度が低い
・対処方法
①室内の温度が温まるまで待って下さい。
一定以上の温度(約20度)になると直ります。温度が上昇しても症状が変わらない(直らない)場合は新しいランプに交換して下さい。
❖蛍光灯ランプが点滅を繰り返す場合
蛍光灯は点灯するが正常な状態で点灯しず点滅を繰り返すなどの現象が起こる場合の対処方法
・原因
①電圧が低下している。
②器具内の配線に誤りがある。
③蛍光ランプとソケットの接触不良。
④蛍光ランプまたは点灯管の不良や寿命で末期状態。
・対処方法
①電圧の低下により放電がが不安定になるり点滅を繰り返すようになるので、電源部を正常化する必要があります。
作業には電気工事士の免許が必要となります。お近くの電気店や工務店にご相談下さい。
②適正な配線に直して下さい。作業には電気工事士の免許が必要となります。お近くの電器店か工務店にご相談ください。
③ランプが正常にソケットに装着されているか確認して下さい。
正しく装着できない場合はソケットを交換して下さい。作業には電気工事士の免許が必要となります。
④適合するランプまたは点灯管に交換して下さい。
❖蛍光灯ランプの品種の確認方法と結線図
・グロースターター式
品番の最初はFLではじまり点灯管で蛍光灯を始動させる方式のものです。
・ラピッドスターター式
品番の最初はFLRではじまります。
・インバーター式(高周波点灯)
品番の最初はFHFではじまります。または「Hf」のマークが目印です。
・グロー式蛍光灯の結線図
・ラピッド式・インバーター式結線図
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