❖工事不要のLEDランプは異常に売れている?
当サイトではLEDランプの工事不要タイプの危険性(デメリット)について解説したことがありますが実は工事不要のLEDランプはニーズがあるためネット通販ではたくさん売れています。
今回はこの工事不要のLEDランプがどれくらい売れているのかを解説していきたいと思います。
【図1】のAmazonサイトで解説します。
Amazonの検索バーに「LED蛍光灯」と入力すると検索結果37,706件中にトップページに2つのLED直管タイプの蛍光灯がヒットしました。
【図1】
左に20形蛍光灯、赤丸の40形蛍光灯です。これは2つとも工事不要タイプのLEDランプです。「LED蛍光灯」というキーワード一文字でトップページに表示されているので当然ながらインプレッション数やクリック数も必然と多くなるかと思います。しかし、これだけでは実際に売れているのかはわかりません。
※赤枠の商品を抜粋しました。
40形工事不要LED蛍光灯(グロー式は工事不要で交換可能)
次に【図2】をご覧ください。
【図2】
【図2】はモノレートというサイトです。このサイトはAmazonで出品されている商品の売れ行き状況をみることができる便利なサイトです。(期間は直近3ヶ月)
まず「出品者数」のグラフをご覧ください。出品者数の推移は1~2者であることが分かります。例えば7月の後半あたりは出品者は1者ですが8月に入り2者に増えているのが分かります。出品者が多いほど競争が激しくなり価格が安くなる傾向になってきます。
次に赤枠の「ランキング」グラフをご覧ください。かなり激しく波打っていいますが、この波形が激しいほど売れていることを示しています。下に下がった時にランキングが上昇している見方となります。
【図2】は波形が激しいので【図3】をご覧ください。別の商品ですが赤丸で囲ったところで売れた事を示しています。この場合3ヶ月の期間で5回折れ曲がっているので3ヶ月間では5つほど販売されている商品ということになります。
Amazonでは売れるとランキングが上昇ししばらく売れないとランキングが下がり、また売れると上昇するので、それを示しているのが【図2・3】となります。
※グラフではランキング上昇は下に行くほど上位になっていることを示しています。
【図3】
蛍光灯の場合は1回の購入で数本売れる場合もあるので本数ベースでは数のカウントが不可能なほど売れていると言えるのではないでしょうか。
【図4】
【図4】は同じくAmazonで「LED蛍光灯 40W」というキーワードで検索した結果です。するとやはり上位に登場するのは工事不要タイプ(グロー式)で、1位~3位を独占し4、5、6位と続いています。
テナントビルで工事ができないなどの理由から工事不要タイプのニーズがあるのかと思いますが価格が1,000円台とかなり安価なものが売れていることがわかります。
省エネ効果も25W以下(安定器含む)くらいで収まっていれば費用対効果もでるのではないかと思います。
需要と価格の折り合いがついていることで工事不要タイプが売れているのではないでしょうか。
❖購入者の評価(レビュー)が高得点
工事不要(1位商品)のレビュー点数は4.2点とまずまずな成績です。星1つの評価をつけた購入者は「切れた」「不良品」「つかなくなった」「作動しない」「暗い」が低評価の理由のようです。
高評価のレビューは「安い」「明るい」といった理由です。
工事不要LEDには危険性があるということは変わりありませんが市場では売れていて高評価の商品もあるということになります。
Amazonや楽天などではストアや商品の評価は購入者にとって重要な情報です。初めて購入する商品ならなおさらです。
数年使用したのちに不点灯になったという事実があるかはわかりませんが購入直後の評価については決して悪いものではないといったところです。だからこそ注意が必要なのです。長期的に故障がなく安定して使えているかが不明だからです。2~3年経ったら故障が出始めるLEDも多数あります。
ネット市場では売れている商品かもしませんが取扱いには十分な注意が必要です。
Amazonで売れ筋の工事不要LED蛍光灯
※グロー式のみが工事不要。ラピットスタート式、インバーター式は配線工事が必要
※点灯方式は両側給電
❖工事不要タイプが売れている5つの理由
なぜここまで工事不要のLEDランプが売れているのか?
それは以下のようなことが考えられる。
- 低価格である。
- 工事費用かからない。
- 手軽に交換できる。
- ビルオーナーに許可をとる必要がない。
- 原状回復工事をする必要がない。
これらは全て工事不要タイプのメリットと言える。
価格も1,000円台前半はかなり魅力的だ。この価格帯で、どこのメーカーのチップやコンデンサーを使っているのかは不明だし、組立てなど品質管理なども疑問だがが市場では売れていることに間違いない。
もう一つ共通しているのは、大手メーカーの名前は出てこない。大手メーカーは工事不要タイプを製品化していないからだろう。
❖まとめ
工事不要タイプはAmazonなどのネット通販では異常なほど売れている。
工事不要タイプでなければLEDが導入出来ないケース(テナントなど)もあるためニーズがあるのだろう。
オフィスビルなどの賃貸物件については工事がなかなかできない事情もあるので今後も工事不要タイプは普及し続けるのかもしれない。