❖電気代のシミュレーション方法とは

LEDにすることで電気代がどれだけ安くなるか気になるところだと思います。
電気代は計算条件によって左右するため、もし販売業者から提案を受けているのであれば、その提案書の電気代はあくまでも目安となるもので、

電気代の削減効果を約束するものではないと考えてください。

計算条件によって電気代はいくらでも変動してしまうからです。

❖計算条件で大きく費用が左右する3つの項目

1.消費電力( 使っている照明の種類によって消費電力が違う)
2.点灯時間(使用場所によって点灯時間は違う)
3.電気料金単価(高圧契約なのか従量電灯なのかで違う)

そしてこの3つの項目の中でも最も重要なのは電気料金単価です。電気料金単価がいくらなのかによって電気代は大きく変わってきてしまいます。もし仮に高圧契約にも関わらず従量電灯の単価で計算してしまうと大きな差が生じてしまいシミュレーションが全く当てにならないものになってしまいます。

電気料金単価は高圧契約の場合は17円~19円程度となっています。
(基本料金は除いた単価)

従量電灯であれば20円~28円(基本料金は含む)程度となります。

高圧で基本料金を含めていないのには理由があるのですが、高圧の基本料金は瞬間的な電力(デマンド)を意味していて使用量ではないため電気代のシミュレーションには含めない考え方のほうが良いかと思いと私は思っています。

ただこのLEDにしたことでの削減効果でピーク電力に影響があり削減効果が見込めると考えるコンサルタントもいらっしゃいますので試算表の電気単価には基本料金を折込済みかを確認するのが良いかと思います。

逆に従量電灯は基本料金を含めているのは基本料金の額が数百円程度であるということと使えば使うほど単価が上がるため平均値で計算してしまうからです。

電気代の計算方法

消費電力×点灯時間×電気料金単価=電気代

例えば下記のような条件だと従量電灯と高圧契約でどれくらいの料金差がでるのか計算してみました。

(計算条件1)
従量電灯:電気単価@26円
高圧契約:電気単価@17円

(計算条件2)
年間点灯時間:1日10時間×365日=3650時間
照明種類: FLR蛍光灯100本
消費電力: FLR蛍光灯1本あたり45W(安定器含む)

従量電灯@26円の電気代
45W×100本×3650時間×0.026円=427,050円/年間

高圧@17円の電気代
45W×100本×3650時間×0.017円=279,225円/年間

年間147,825円の差

このように電気単価が違うと電気代の算出結果も大きく変わってきます。

業者さんからのシミュレーションを出してもらったら必ず電気単価を確認するようにして下さい。

当然ながらご自分の電気の契約を知っておく必要はあります。

また照明の電気代を正確に割り出すことはなかなか難しいことなので、あくまでも業者さんからのシミュレーションは目安としておき、そのなかでも何に注目して見るか(電気単価)によって信用できそうな試算表なのか判断できるのではないでしょうか。

くれぐれも算出結果の数字だけを当てにせず、どのような計算条件かをチェックすることが大事です。

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