オフィスや店舗では1年中使用される業務用エアコン。この業務用エアコンの電気代が高いという声はたくさんあります。
とくに飲食店はエアコンの稼働率は高いため電気代も高くなります。業種、業態によって違いますがエアコンの電力消費量は電気代全体の約40%~50%を占めていると言われています。
エアコンを上手に使うことで省エネ、電気代削減、機器を長持ちさせることにつながります。
快適な環境で使うためにも是非とも実践してみてください。
室内機のフィルター清掃はこまめにしよう!
日頃から使用するエアコンですがフィルターの清掃を怠るとフィルターが目詰まりし風量が低下するなど運転効率をさげる原因となってしまいます。運転効率が下がると冷えない、温まらないといった快適性が損なわれてしまうだけでなく電気代も高くなってしまいます。
業務用エアコンは家庭用エアコンと違いクリーニング方法がわからないというかたがほとんどかと思います。本格的なエアコン内部の清掃はプロにおまかせするのが良いでしょう。しかしフィルター掃除は日ごろからご自身でやることをおすすめします。
専門業者による定期メンテナンス以外にも日頃からご自身のフィルター清掃でエアコンの冷暖房効率が改善され電気代の削減にもつながります。
フィルターの清掃手順
業務用エアコンには様々な形がありますが、ここでは代表的なランドフロー形でご紹介します。
まずはフィルターを取り外さなければいけませんが、その前にエアコンのブレーカーを落として作業しましょう。ブレーカーを落とすのは安全対策のためです。
フロントパネルの取り外し
フィルターを取り外すにはフロントパネルを取り外す必要があります。フロントパネルも汚れているので掃除をしましょう。雑巾を濡らして汚れをふき取ります。汚れがひどい場合は中性洗剤を使えば簡単に汚れを落とせます。
フィルターの掃除
取り外したフィルターをきれいにするのは掃除機を使いましょう。掃除機でフィルターについたホコリを吸い取ります。掃除機はノズルをブラシに変えると細かなホコリまで取り除けます。
それほど汚れがひどくなければ掃除機だけで終わりですが、油汚れなどがひどい場合は歯ブラシやタワシを使って洗剤を使用し水洗いをするとよいでしょう。あまり強く洗うとフィルターを傷めてしまう原因になるので気を付けましょう。
フィルターを洗ったら乾かして元の状態にセットし完了です。
交換フィルター
ダイキンの業務用エアコンのフィルターには「ロングライフフィルター」や「超ロングライフフィルター」などがあります。エアコンフィルターの汚れ具合はホコリの発生状態や運転環境によって異なります。その為こまめなフィルター掃除がエアコンの運転をに良い影響を与えます。
室外機の周りを塞いではいけない!!
エアコンの効きが悪くなってしまう原因のひとつに室外機があります。室外機は周りの空気を吸い込む役割があり夏場は室内の熱を外に放出し冬場は屋外の熱を吸収します。そのため室外機の吹き出し周辺にモノがあると空気の流れが悪くなります。
吹き出した空気を再び吸い込むと冷暖房効率が下がります。とくに夏場の冷房時は室外機から放出された熱風を再び吸い込むことで冷房効率が下がってしまいます。
空気の流れがスムーズにし風通しが良くなるよう室外機の周辺には物を置かないように工夫することが大切です。冷暖房効率が悪くなると電気代のロスにもなってしまします。
また室外機は直射日光の当たらない場所に設置することもエアコンの省エネ効果を良くする方法のひとつです。夏場の日陰と日向の温度差は約20℃もあると言われています。もし設置環境が日向になってしまう場合は室外機にカバーをつけるなどして対応することで日陰と同様の効果を得られます。
タイマー機能を有効活用しよう!!
エアコンを消し忘れて帰ってしまい一晩中運転していた・・・うっかりこんなことをしてしまった経験はありませんか?
オフィスや店舗では1年中使用するエアコン、こんな小さな無駄も積み重なれば経費の大きな無駄遣いになってしまいます。
このよなことを防止するためにもタイマー機能を有効活用しましょう。
主要な業務用エアコンメーカーの三菱電機、日立、東芝、ダイキン、パナソニックの5社には共通したタイマー機能が搭載されているので用途に応じて使い分けをすることができます。
代表的なのが以下の4つです。
一番のおすすめが「消し忘れ防止タイマー」です。このタイマーは「80分後に運転を停止する」といった設定をすれば確実に消し忘れが無くなり無駄がなくなります。
暖め過ぎ、冷やし過ぎに注意!!
冷やしすぎ、温めすぎを防ぐ機能が「設定温度自動復帰機能」です。エアコンの温度が1℃変わるだけで消費電力は10%前後変わると言われています。
よくありがちなのがエアコンのつけ始めだけ早く効かせるため設定温度を高くしたり低くして、そのまま忘れ運転を続けてしまい部屋が暖まり過ぎたり、冷え過ぎたりしてしまうことです。
設定温度を変更しても一定時間後に設定した温度に戻す機能が「設定温度自動復帰機能」です。
まとめ
ご紹介した以外にも日ごろから、ちょっとした工夫をすることでも省エネになることはたくさんあります。
夏はカーテンやブラインドを使って直射日光が入らないようにすることで日差による熱が約30%できると言われています。冷房中はドアや窓の開け閉めを少なくすることで電気の無駄を減らせます。また部屋の空気を扇風機やサーキュレーターで循環させておくことで部屋の温度のムラが減り冷房効率もアップします。
冬は昼間はカーテンを開けて日中は日光を取り入れると部屋が暖まりやすくなります。逆によるは、しっかりカーテンを閉めて保温することが大切です。そうしないと窓から入ってくる冷気で部屋の熱が逃げてしまいます。ドアの開け閉めも夏と同じように少なくしましょう。冷たい外気が部屋に入ると暖房効率が悪くなってしまいます。
いかがでしたか。
エアコンを上手に使うことで省エネ効果が上がり、電気代の削減につながります。是非、日ごろから実践してみてください。
エネプラ.comでは業務用エアコンの機種選定から設置までトータル的に省エネに関するご提案をしています。業務用エアコンのことでご相談があればお気軽にお問合せ下さい。