省エネ効果を期待できるLED。今使っている蛍光灯から交換したいけど、工事方法はどうしたらいいのでしょうか?そこで今回は、
- LEDランプにするには工事が必要?不要?
- 工事が必要なLEDランプの種類は?
- 工事を依頼する工事会社の選定ポイントは?
についてご紹介します。
❖蛍光灯からLEDに交換するには、工事が必要?それとも不要?
従来の蛍光灯からLEDランプに交換しようと思って調べていると、”工事必要”、”工事不要”の注意事項に混乱することがありますよね。
「蛍光灯の交換なら、いつもやっているから大丈夫」と思っている方も多いかもしれません。しかし、この工事はそう単純なものではありません。
ここでいう工事とは、蛍光灯が使用している安定器の取り外しを行なう工事、つまり「バイパス工事」のことです。「電源直結工事」と呼ばれることもあります。
LED蛍光灯には「工事タイプ」と「工事不要」タイプの2種類があるため、違いや安全性などについて理解をしておく必要があります。
当サイトではLED蛍光灯は工事を必要とするタイプを推奨しています。
LED蛍光灯の工事タイプと不要タイプの違い
ではLED蛍光灯には工事が必要なものと工事不要のものがあるので、その違いと安全性を解説します。
工事不要のメリットとデメリット
メリット
- LED導入時の初期費用(バイパス工事費用)の節約ができる。
- 工事をしていないため再び蛍光灯に戻すことができ、賃貸オフィスなどでは有効。
安全性とは別の問題があるので、おすすめできることではありませんがテナントの場合は移転で長期間、LEDを使えないケースがあります。長寿命のLEDが逆に利用できないといったミスマッチです。
そのよな場合に唯一工事不要のLEDを使うこと妥協できる苦肉の策といったことでしか工事不要タイプを使う理由があるくらいで本来は安全性・電気代を考えればテナントでも工事タイプのLEDを導入すべきです。
デメリットは
従来の蛍光灯には、グロースタータ、ラピッドスタート、インバータなどいくつかタイプはあるものの、どのタイプであっても安定器は必ず装備されています。
デメリットは安定器をつなげたままにすると、そこに電気が流れて電気代の無駄につながります。さらに安定器の劣化によってLEDランプが不点灯になってしまいます。
従来のランプの仕様にがグロー、ラピッド、インバーターの3種類に分かれていることで、この仕様に合わせた工事不要のLEDを柔軟に使い分けることは以外と難しく、使用している安定器によっても相性が悪く取り付けてもチカチカとチラつきがでてしまうケースも多々あります。
最悪のケースは安定器の劣化で火災の原因にもなりかねません。
工事が必要なLED蛍光灯をおすすめる理由
次に工事の必要性と、それと大きく関係する安定器の仕組みについてみていきましょう。
安定器は蛍光灯を発光させて明るさを安定させるための動作に必要なのですが、LED蛍光灯(工事タイプ)には既設の安定器を必要としません。
上記のように安定器を返すことは故障の原因や余計な電力消費を伴います。
LED工事タイプをおすすめする理由は省エネ性・安全性が高いからです。
❖工事が必要なLEDランプの種類と特徴は?
では、蛍光灯からバイパス工事が必要なLEDランプの種類にはどのようなものがあるのか、特徴とともにみていきましょう。
- 片側給電方式
多くのメーカーが採用している方式です。直結した側から給電されるタイプで、器具の方向に合わせてLEDランプを装着させます。
誤って逆向きに装着してしまっても、反対側のピンがダミーになっているため、点灯しないだけで危険はありません。
このタイプは、工事が比較的簡単なため作業時間が短く済みます。
※片側給電対応LEDランプ
- 両側給電方式
LEDランプの両端に給電を行なうタイプで、装着の向きはどちらでも大丈夫です。
片側配線とは違い、工事に多少の時間がかかる一方、反対側に装着してしまっても不点灯ということはありません。
※両側給電対応LEDランプ
工事は感電や器具破損などの危険性があります。
製品メーカーに工事方法を確認してから、必ず工事会社の電気工事士に作業を依頼しましょう。
❖LEDランプの工事の際は、工事会社の選定を!
これまで述べてきたように、蛍光灯からLEDランプへの交換作業には高い専門性が必要です。数多くある工事会社の中から、信頼できる事業者をしっかりと選びましょう。
- 実績・経験
最大のポイントは、豊富な実績・経験を持つ会社かどうかを見極めることです。
全国展開の企業もあれば、地元密着型の電気屋さんなど様々です。まずはLEDの交換実績・経験をヒアリングしましょう。
- 要望に合うメーカーを提案してくれるか
一つの製品にこだわったり、逆に安さ重視のメーカーのみを扱うのではなく、設置する環境や要望に合ったメーカーを提案してくれる工事会社を選びましょう。
- コスト削減や節電の効果を分析
蛍光灯使用時よりも節電を期待してLEDランプを導入したものの、結局は何年でプラスの効果になるのかがわからないままでは困りますよね。
工事の初期費用から、LEDランプ代、交換後の電気代などコストをしっかりと提示してもらいましょう。
- 提案書をしっかり説明
見積もりが記載された提案書を、自信を持って説明できる工事会社は信頼できるといえます。
しっかりとした会社であれば、安すぎる場合や、反対に高くついてしまう場合にもその理由をきちんと説明してくれるはずです。
LED導入までの簡単2ステップ
LED照明の導入を検討し始めたものの何から始めたらよいか分からない、導入前にどの程度電気代の節約ができるのか目安が知りたいといった企業も少なくありません。以下の2つの簡単ステップで導入までの問題を解消しましょう!
①電気代のシュミレーションをして効果を確認!
LEDの導入で一番気になるのが電気代です。現在使用している照明の種類によって電気代の削減効果は変わります。LED蛍光灯の場合は約70%~80%もの電気代の削減効果があります。
消費電力は、照明タイプごとに違いはあるものの、従来の照明に比べて1/2~1/10程度の電力で運用可能です。また、蛍光灯の約4倍の長寿命なので、交換の手間や費用、交換機材の備蓄量なども削減できます。
エネプラではLED照明の導入検討に役立つシミュレーション無料でおこなっています。
②LEDの選定のため現場調査
LED製品を選ぶポイントは「信用できるメーカー」「保証内容」「明るさ」など適切な商品選びが必要です。そのためには、しっかりとした現場調査を行う必要があります。
エネプラではメーカーの保証期間に加え独自の延長保証など、お客様に安心して長期間ご使用して頂けるよう他社にはないLED化のご提案を多数しています。
LEDの現場調査やその他、ご質問等お気軽にご相談ください。
❖まとめ
今回は、蛍光灯からLEDランプにする工事方法についてご紹介しました。
- 工事が必要または不要のメリット・デメリットを考慮して、LEDのタイプに合った選択を
- 工事方法には、片側給電と両側給電の2方式がある
- 経験豊富で信頼性の高い工事会社をしっかり選定
これらを踏まえて、早速エコ生活を始めましょう!
エネプラ.comではLED電球をはじめ照明器具の販売から施工まで業種を問わず幅広くご提案をしています。LED照明のことでご相談があればお気軽にお問合せ下さい。