工場のホコリや粉塵の問題を解決。水洗いできる業務用エアコンのメリット

清潔な空気環境が必要な工場ではエアコンはいつも清潔にしておきたいものです。

しかしエアコンの洗浄は何かと大変です。

・エアコン内部に溜まったホコリが吹き出し空気に混ざり飛散するのが心配・・・

・はたまったエアコンは運転効率が低下し電気代が高くついていないだろうか?・・・

・エアコンの洗浄を専門業者に頼むとメンテナンスに時間がかかってしまう・・・

このようなホコリや粉塵でこのよな悩みを抱えている工場も少なくありません。

その環境にあったエアコンを使用しないとエアコン能力の低下や故障の原因、さらには従業員の作業効率の低下にもつながります。

工場用エアコンには工場のさまざまな環境問題を解決するための機能やオプション品が充実しています。

環境に合わせた空調設備にすることは作業効率のアップや作業員のモチベーションアップ、コスト削減にもなるため重要なことです。

ホコリや粉塵が発生する工場環境の問題を解決するために汚れにくく、洗いやすくメンテナンスの手間などのコストを低減したのが機内洗浄可能エアコンです。

機内洗浄タイプを取り扱うメーカーにはダイキンや三菱電機がありますが大まかな特徴は同じよなものです。

今回はこの機内洗浄タイプについての特徴など実際の導入ケースも紹介し解説をしていきます。

こんな工場におすすめ!!

機内洗浄可能タイプはホコリや粉塵が多く熱交換器が詰まり易い工場に最適な業務用エアコンです。

製パン、製麺、製菓、製粉などの食品加工工場やパウダーが飛散する印刷工場、薬品工場、繊維工場、包装容器製作工場などに最適です。

  • HACCP 認証取得工場や、その衛生管理方法を導入されている工場
  • ホコリ・粉塵発生が多く、エアコン洗浄頻度の多い工場・作業所

機内洗浄タイプの特徴

熱交換器やドレパンの洗浄は一般的なエアコンではユーザーは簡単に洗浄することができませんでした。

一般的なエアコンの場合、熱交換器の洗浄には電気部品や配線類が露出しているた水がかからないように養生をする必要がありました。養生をする作業はユーザーでは難しいこともあり専門業者に依頼しる必要がありコストもかかりました。

出典:三菱電機

しかし機内洗浄タイプでは電気部品や配線類を空気通路外に配置することで水をかけても大丈夫な構造になっています。

機内洗浄タイプ 設備用エアコン

出典:ダイキン

ユーザーのメリット

ドレンパン・熱交換部分はユーザー様自身で水洗い可能で洗浄部の開閉も簡単な設計になっています。

ポイントは3つあります。

①撥水性のある断熱材を使用しており水洗いして拭き取ることが可能。

②ファンを手前に引き出すことで、ファン内部・裏側も洗浄可能。

③交換器のフィン形状をフラットにして洗浄作業を容易化。切り起こし部分をなくすことで埃などによる目詰りを防止し、洗浄しやすい。

メンテナンス業者のメリット

メンテナンス業者にとっても清掃がしやすい構造となっています。

①全開閉モーターが取り換えやすい構造。

②上からロッコファンを洗浄できる構造。

③洗浄しやすいファンケーシング構造。

④ファンを手前に引き出すことでファン内部、裏側も洗浄可能。

出典:三菱電

機内洗浄タイプの取り扱いメーカー

業務用エアコンの取り扱いメーカーは主にダイキン、三菱電機、東芝、日立、パナソニック、三菱重工の6社が代表的ですが、機内洗浄タイプの取り扱いをしているのはダイキン、三菱電機、東芝の3メーカーのみです。

ダイキン

ダイキンは設備用エアコンZEASシリーズで展開してます。

空冷/ 冷暖房兼用/ セパレート形【床置形】で10馬力の仕様と20馬力の仕様の2機種のラインナップとなっています。

ダイキン 機内洗浄タイプ

三菱電機

三菱電機も2機種のラインナップとなっていて空冷/ 冷暖房兼用/ セパレート形【床置形】、10馬力と20馬力の仕様から選ぶことができます。さらに付加仕様で耐塩害・耐重塩害タイプもあります。

耐重塩害:潮風にはかからないが、その雰囲気にあるような場所

■具体的には 

①室外ユニットが雨で洗われる場所。
②潮風の当たらないところ。
③室外ユニットの設置場所から海までの距離が300mを越え1km以内。
④室外ユニットが建物の影になる場所。

耐重塩害:潮風の影響を受ける場所
■具体的には 

①室外ユニットに雨があまりかからない場所。
②潮風が直接当たるところ。但し、塩分を含んだ水が直接機器にはかからない場所。
③室外ユニットの設置場所から海までの距離が300m以内。
④室外ユニットが建物の表(海岸面)になる場所。
⑤室外ユニット設置場所のトタン屋根、ベランダの鉄製部の塗り替えが多い場所。

機内洗浄導入ケース

機内洗浄タイプにすることによって、ユーザーで簡単に清掃できることはお分かり頂けたかと思います。

それ以外にも省エネや衛生性の向上や作業環境の改善となる部材がそろっています。これによって幅広い工場ニーズに答えた導入事例があります。

フィルター関連による導入事例

食品の製造をしていることでエアコン内部の衛生面まで気を付けなければならないため熱交換器やドレパンの清潔にすることは重要なことです。

ここでは粉末による熱交換器やドレパンの目詰まりが発生し清掃は水洗いできないことでエアーブローガンで粉末を飛ばして清掃していたため粉末が空気中に舞い上がり清掃しても空調機が同じ粉末を吸い込んでしまう問題もありました。

このよな食品工場でも洗浄可能エアコンにすること問題を解決することができます。

水洗いができること粉末が飛び散らなくなり衛生面が改善され、清掃回数も少なくなり清掃時間の短縮にもなり作業効率も良くなったという事例です。

まとめ

食品工場など粉末が飛び交い衛生面でも気を付けなければいけない工場環境は数多くあります。

衛生面だででなくコスト面、作業の効率化を考えると検討してみてはいかがでしょうか。

ポイント

  • 日常の簡単な清掃はユーザーでOK
  • 定期的な徹底洗浄は専門業者のお任せ

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