演色性とは

演色性とは、電球のような発光する装置(照明)が、何かしらの物体を照らしたときに

その物体の色の見え方に及ぼす光源の性質のことです。

演色性評価は、自然光(太陽光)を基準として、比較対象の光源がどのくらい基準からズレているのか、どの程度同じように見えるのかを評価しています。

多くの自然光の分光分布実測データを統計的に解析することにより、演色性評価の基準となる光は定められています。

またこのとき比較する試験色として定められているのが

「平均演色評価用」の8色(No.1~8)と「特殊演色評価用」の7色(No.9~15)です。

いわゆる平均演色評価数(Ra)とは、前者の色の見え方のズレの平均値を指し、このRa値が高いほど、演色性が高いと評価されます。

ちなみに、Ra100の光源は太陽と白熱電球です。
一般的な蛍光灯の演色評価数は60~70程度で、高演色性を求めたRa=90~95のランプなども存在します。

LED蛍光ランプの場合、Ra=80~85程度のものが一般的となっています。

光源の使用分野について、JIS(日本工業規格)では一定の基準を設けています。

Raが80に満たない光源では、仕事や長時間の滞在には不向きであるとされています。

また、作業場や安全色彩が識別できていなければならない場所ではより高い演色性の光源を使用しなければなりません。

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