【徹底解説】プロが教える業務用エアコンの選び方。重要な6つの要素

業務用エアコン

オフィスや店舗には業務用エアコンは欠かせないものです。業務用エアコンは一般家庭のルームエアコンと違い選び方が非常に難しいため最終的にはプロにお任せすることになるでしょう。

しかし全てをプロにお任せする前に業務用エアコンを選ぶために必要なことを知ることも大切ではないでしょうか。業務用エアコンは工事代も含めると高価な買い物となります。正しい選び方のポイントを知ることで、業者に言われるままでなく理解をしながら導入を検討していくことができるでしょう。

ここでは業務用エアコンを選ぶため6つのポイントを徹底解説します。

 

6つのポイント

①業務用エアコンとルームエアコンの違い

②最適な馬力(能力)とは。

③用途に合わせる。

④面積に合わせる。

⑤室内機の形状を選ぶ。

⑥エアコン選びの注意点

 

 

業務用エアコンとルームエアコンの違い

業務用エアコンはルームエアコンに比べ耐久性に優れ機能はシンプルな設計です。そのため使用される場所は主に店舗やオフィスが中心になります。店舗やオフィスは一般家庭に比べ長時間稼働するため機器への負担も大きくなります。業務用エアコンは、そういった負担にも耐えられるよう耐久性を重視した設計になっています。

また耐久性だけでなく馬力と呼ばれる能力も重要です。店舗やオフィスなどの広い空間で冷暖房を使用するには大きな力が必要です。業務用エアコンには、その馬力と呼ばれる能力も大きなものを持っています。この業務用エアコンを動かすには三相3線式の動力が必要です。動力は工場など工作機械や業務用冷蔵庫にも使用されています。動力は200Vの電圧で使用され一般家庭のルームエアコンでは使用できません。ルームエアコンでは単相3線式で、単相100vと単相200vが使用されます。

業務用エアコン
ルームエアコン
業務用エアコン
ルームエアコン
動力200V(三相3線式)
単相3線式100ボルト/200ボルト
店舗、オフィス、ビル、商業施設
一般家庭(戸建住宅、集合住宅)

こういった用途の違いで業務用エアコンとルームエアコンは明確に区別されています。

エアコンの選択目安

 
業務用エアコン
ルームエアコン
区分
店舗・オフィス向け
ビル用マルチ
一般家庭
使用場所
店舗・オフィス
ビル・商業施設
戸建住宅・集合住宅
使用頻度
人の出入りが多い
主に3000m2以上の
中大規模建物の個別空調

人の出入りが少ない
使用量
熱源が多い
熱源が少ない
稼働
長時間稼働
短時間稼働

 

 

最適な馬力(能力)とは

 

業務用エアコン 馬力

業務用エアコン選びで最も重要なのことは適合能力に合わせた馬力の選定です。

もし最適な能力(馬力)のエアコンが選べていない場合は下記のようになってします。

例えば能力(馬力)が足りない場合、設定温度に到達しないためエアコンの効きが悪くなり部屋を温めたり、冷やしたりを十分にできなくなります。その結果エアコンは最大の力で運転を続けることになります。運転効率が下がることで余計な電気代がかかることになってしまうのです。

また無理な運転が続くとエアコンに負荷がかかり心臓部でもあるコンプレッサーが故障の原因にもなってしまいます。

快適で省エネ、正常にエアコンを使い続けるにためには能力(馬力)の選定は不可欠です。

では具体的に馬力はどのようにして選ぶのか?

その基準となるのは部屋の広さだけに思われがちですが、それだけではありません。エアコンの馬力は設置場所に必要な算出基準負荷(W/㎡)を元に計算します。

しかし詳細な冷暖房負荷を計算するには、空調する部屋に出入りする熱量、その部屋内で発生する熱量も計算に加える必要があります。

これが「空調負荷」です。この空調負荷が高いほど能力(馬力)の大きいエアコンを選ぶ必要があります。

 

用途に合わせて選ぶ

次に重要なことは「用途」です。

同じ面積の部屋でも用途が違うことで選ぶエアコンが全く異なります。

例えばオフィスの場合、パソコンやサーバー、コピー機、ビジネスホンなどのOA機器から発生する熱や従業員からの発熱により部屋に熱気が生まれ暑くなります。

このようなオフィスの環境を加味してエアコンの能力を決めていかなくてはいけません。

別の例でいうと焼肉店の店内(調理場ではありません)。個別の席で火を使用し調理するので店内の温度は上昇しやすいです。オフィスと同等の面積だったとしても、用途がことなるためオフィスよりも能力(馬力)のあるエアコンを選定しないといけません。

 

面積に合わせて選ぶ

次に設置場所の広さです。同じ広さでも業種・用途によって空調に掛かる負荷が違います。上記で説明しているとおりオフィスや店舗では用途がことなるので空調負荷が異なります。

つまり空調負荷が異なることで選定するエアコンの能力(馬力)が変わるということです。

適合能力(馬力)を決定すためには業種と床面積から、概算の空調負荷を算出することができます。ただしこれは目安の数値です。実際には人員、照明などの室内の発熱や外気負荷である日射を考慮して合計する必要があります。

例えば一般商店での適合能力の目安は17~38㎡(平方メートル)で1.5馬力相当が目安になります。ただしこれは服飾、貴金属、日用雑貨品などを販売されているお店を想定した場合です。飲食店では17~33㎡(平方メートル)で2.5馬力相当が目安です。
このように同じ面積でも業種・用途が異なることで適切な能力のエアコンを選ばなくていけません。

 

室内機の形状を選ぶ

天井埋込タイプ
露出タイプ
天井埋込カセット形 S-ラウンドフロー
(360°全周吹き)
天吊自在形 ワンダ風流
業務用エアコン 埋込タイプ
業務用エアコン 露出タイプ
エアコンを目立たせたくない方や、壁を有効に使いたい、
部屋のスペースを取られたくない方におすすめです。
薄型マルチフロー方式で据付場所は自由自在。
設置場所にお悩みの方におすすめです。

業務用エアコンには多種多様な形状がありますが大きく分けて「天井埋込タイプ」と「露出タイプ」に分かれます。選び方はこれまで解説してきたように用途・面積・設定スペースに応じて選びます。既設の設備からの入れ替えの場合は基本的には同等のタイプを選ぶのが基本です。

天井埋込タイプは室内機を天井に埋め込むため見た目がすっきりします。外観を損ねず、設置スペースを有効活用できるメリットがあります。オフィスでは「天井埋込タイプ」を使用されていることが多いのではないでしょういか。もちろん店舗でも業種によってはインテリアを考え埋込タイプを使用していることもあるでしょう。

 

次に露出タイプです。これのメリットは何といっても設置のし易さでしょう。天井に穴があけられない場合や天井裏に格納できるスペースが確保できないなど施工が制限されてしまう場合には露出タイプを使って設置することができます。露出タイプには「天吊形」「壁掛形」「床置形」の3タイプがあります。

 

エアコンの選びの注意点

店舗やオフィスにはルームエアコンは設置できないのか?と言われますが設置することは可能です。ルームエアコンは業務用に比べ低コストで設置できると思われがちですが誤った選び方をすると逆にコストがかかります。ルームエアコンを個別で複数台を稼働させることでエアコン自体が複数台で運転していると認識することができません。そのためブレーカーが落ちたり電気代がかかり悪い結果になってしまいます。

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