
❖昨今の盗難被害について
近年、介護施設や病院、学校、スーパー、建設業界の施設などで盗難被害が相次いで報告されています。
ではなぜこのような大型の施設が被害に会いやすいのでしょうか。
理由について泥棒のマインドで考えてみましょう。
❖泥棒の心理
・泥棒は日々の生活の中心、いわば仕事のようなもの。
8時間労働のようにどこでどうやって盗むのかを計画するのは日常茶飯事
・捕まりたくない
案件を選定してリスクヘッジする
・なるべく簡単に完了したい
慣れた方法=得意な場所=成功事例の多い場所を選ぶ
・一般人よりも防犯対策に敏感
普段の生活でも、どこに監視カメラがあるか、人通りが多いのか少ないのかなどの観察
・内部犯行を匂わせたい
警察の出動や近辺施設の警戒令を避けたい
・流行には乗じる
振り込め詐欺の多発などが例
・ビジネスの世界のように時代を牽引する事業は廃るまで増え続ける
儲かる商売には飛びつく傾向があり、同じ畑であると試してみるのは必然
以上のような様々な考えや情報を集約してターゲットを決定します。
❖ターゲットにされやすい理由
・構造上の問題
1.基本的には一般宅より建物が大きく、
死角や出入り口が多く存在する
2.学校などでは、入口横に事務所、
その付近に施設長の部屋がある事が一般的
3.各部屋の扉は施錠されていない事が多い
・家族などの不特定多数の人が出入りする事が一般的だと知られている
家族や親戚を装って侵入、行動ができる
・昼間と夜間では極端に人の往来が変化
昼間は人に紛れ、夜間は進入に時間をかける事ができる
・防犯対策があまりされていない
プライバシーの問題もあり、防犯カメラの導入に躊躇している
設備導入の費用が高額で手を付けることができない
・学校や介護士施設では高齢者や子どもが多く、誤魔化しが効く
高齢者と子供相手なら不慮の事態にも対応しやすい
・夜間の警戒が手薄になりやすい
職員はナースステーションや休憩室・宿直室に待機。金庫や利用者の個人情報を管理するPC・書類がある事務室は無人になりがち。少人数の夜勤スタッフでナースコールや巡回も対応するため、施設の隅々に目を配れない
・高齢者の物忘れ、子供の嘘のように扱われることへの期待
物がなくなったことが物忘れや嘘と言ったもので深刻に考えられないことも
このようにターゲットにされやすい理由が多く存在します。
❖防犯カメラの利便性
防犯カメラを用いることで、盗難被害を抑止することは可能でしょう。
また防犯カメラには他にも様々な用途があります。
・勤怠管理・業務管理など
モニターでどこで誰が何をしているのかを確認。お手すきか確認し作業効率アップ
来客や電話対応時に担当者の状況をスムーズに伝えられる
・内部トラブルの回避と原因究明
介護施設や病院の利用者や学校のイジメなどのトラブルで、実際にどうだったのか究明し証拠として提出できる
このように防犯対策以外にも何かと約に立ってくれます。