従来の蛍光灯とLED蛍光灯の明るさを比べる時に、気をつけたいポイント

LEDの蛍光灯に変えたいけど、思った明るさになるか、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、

・従来型とLEDの蛍光灯では、感じる明るさの違い

・希望の明るさを得るために、知っておくべき事とは?

という点から、 LEDの明るさについてみていきましょう。

 

❖LED蛍光灯の明るさと、色温度について

LED蛍光灯を従来型の蛍光灯と同じ様に選んでしまうと、以前より暗くなってしまったり、思っていた様な明るさが出ない事があります。

それは、LEDが「面」で発光する為です。熱による発光や水銀を使用して電子を使う蛍光灯とは違い、LEDは発光素子をパッケージして基板に取り付けて発光させる為、以前と光り方が違うと感じる事もあるのです。

次に色温度について、お話いたします。

照明の明かりは、主に「電球色」「温白色」「白色」「昼白色」「昼光色」に分類されています。これを色温度といい、どの色温度を選ぶかによって、室内の雰囲気が変わります。

例えば、「電球色」を選べば温かい雰囲気になり、落ち着いて、リラックスした空間を作る事が出来ます。

一方、「昼白色」は太陽に一番近い色と言われており、人間にとって一番慣れた色と言われています。また、食品をナチュラルに、本来の色として見る事が出来ます。

「昼光色」は青みが掛かった色で、光が強く、手元まで明るくみえるので、細かい作業をする際に向いています。ただし、目が疲れやすい為、長時間の作業には向いていません。

LED蛍光灯にも上記のような色温度があります。それらの特徴を活かせば、リラックスした雰囲気にしたり、活動的な雰囲気にしたり等、効果的な空間を作る事が出来ます。

 

蛍光灯とLED。光り方が違うと感じる明るさも違う

 

先ほど申し上げた様に、従来型の蛍光灯と、LEDの蛍光灯では、発光の仕方が違います。

従来型の蛍光灯は、全方面に光が出ているイメージで発光し、ワットという単位で明るさを表します。

例えば蛍光灯には、「40W型」という表記がありますが、ワット数(W)とは、どの白熱電灯と同じくらい明るいかを表しており、この場合は40Wの電球と同じ位の明るさという事になります。

一方、LEDの蛍光灯は、ルーメン(lm)という単位で明るさを表します。ルーメンとは、光束という意味で、人間の目に感じる明るさの事です。LEDの蛍光灯は、全方向に光が出る従来型の全光束に比べ、約3分の1程程しか光束が発光しません。

しかし、実際に点灯すると、光束の範囲が少ないはずのLEDの方が、明るく感じる場合もあるのです。その為、LEDと従来型の蛍光灯で明るさを比べたい場合は、同じ単位で比べないと正しい比較が出来ません。

ですから、パッケージに書いてある「40W○○lm」という表記で明るさを確認する事が大事ですので、忘れずにおいて下さい。

❖LEDと蛍光灯、それぞれの光り方を知って、適切な明るさの商品を選ぼう

従来型の蛍光灯は全方面に発光するイメージですが、LEDの蛍光灯は、その3分の1程となっており、発光範囲が違います。

光の広がり方を配光と言いますが、LEDの配光は、直下の明るさがとても優れています。しかし、光の広がり方によっては、注意が必要です。

例えば倉庫では、積み上げた箱の側面は見えにくかったり、反対に体育館では、高く上がったボールが明るすぎて見えなくなったりします。

その場合、光の角度を変えて明るさを調整する必要があります。

そうすれば、先ほどの問題も解決し、LED蛍光灯の方が従来型よりも明るくなる場合もあります。

また、どのくらいの明るさが必要かは、必要な照度を計算して決める事が大切です。

平均照度の計算は、ランプ光束(光の総量)、照明率(器具を通して室内の天井や壁に反射して、光が作業面にどれだけの割合で届いているか)、保守率(光束の維持率)、器具台数、器具一台あたりのランプ本数、これら全てを掛けたものを、床面積で割ります。

ちょっと専門的な話ですので、照度計算については、プロに相談することをおすすめします。

人気のLED照明。光り方を知ることで、適切な商品を選びたいですね。

 

❖まとめ

従来型の蛍光灯よりも利点が多いLED蛍光灯。
その利点を最大限に活かすために、特徴を知って、正しく使いましょう

・LEDの蛍光灯は発光範囲が蛍光灯と違う

・LEDは下方面を明るく照らすのが得意

・明るさを決める時は、以前の蛍光灯とLEDを同じ単位で比較する

・希望の明るさを演出したいなら、好みの色温度を選ぶ

エネプラ.comではLED電球をはじめ照明器具の販売から施工まで業種を問わず幅広くご提案をしています。LED照明のことでご相談があればお気軽にお問合せ下さい。

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