400w相当の水銀灯をLEDに交換するメリットや注意点は

水銀灯からLEDへ取り替える企業が年々増えてきています。そこで今回は、

・水銀灯400W相当に変わるLEDの種類

・水銀灯400W相当LEDのメーカー選びについて

・水銀灯400Wの水銀灯をLEDと交換するには

についてご紹介します。

 

❖水銀灯400W相当に変わるLEDの種類

水銀灯は企業や自治体など、空間が広く、たくさんの光量が必要な場所で活用されてきました。
最近は市場のニーズに合わせて、水銀灯400W相当で、100~130Wと消費電力も少ないLEDへの取り換えが増加しており、各メーカーからも様々な種類が出ています。

水銀灯はこれまで、工場や倉庫などの高天井照明として使用されてきましたが、最近では建築物への負荷を軽減させるため軽量化されたタイプのLEDが販売されており、傾斜天井30°まで対応可能です。

また、同じ軽量タイプに低減型があり、こちらは拡散性カバーによって、眩しさを低減させているため、緊急避難場所などにも適しています。そのほか、従来のHID(高圧水銀)ランプから置替えしやすい丸形形状タイプ、コストパフォーマンスを重視し、高い省エネ性とイニシャルコストを抑えたスタンダードタイプなどがあり、それぞれ特化した性能を持つのが大きな特徴といえるでしょう。

 

❖水銀灯400W相当LEDのメーカー選びについて

ここ数年でLEDは数多く市場に出回るようになりました。

現在販売されているLEDの寿命は40,000時間が主流であり、メーカーによって違いはほとんど見られません。
同じような製品が豊富になる中で、選び方の基準のひとつになるのが消費電力ではないでしょうか。

あるメーカーでは、水銀灯400W相当と同等の明るさでありながら消費電力を64%削減する電源別置形LEDランプが発売されています。高効率LEDモジュールを採用し、水銀ランプの2倍以上の高効率を実現。これにより低消費電力を望めるのが特徴です。別のメーカーでは水銀灯400W相当のLED照明のシリーズがあり、水銀灯から簡単に代替えできるよう特化されています。

 

❖水銀灯400W相当をLEDと交換するには

水銀灯からLEDへ交換する際は幾つかの注意が必要となります。

よく、水銀灯からLEDにしたら暗くなってしまったという声を聞きますが、選び方に問題があるかもしれません。
工場や倉庫には400W水銀灯が多く使われています。LEDに置き換えた場合、明るさの目安は水銀灯300W~400Wに対し、13,000~16,000ルーメンのLEDとなるのです。

LEDはどのメーカーも色の見え方を指標する平均演色評価数(Ra)が70~と水銀灯の約2倍近い数値になるので、正しく選ぶことで暗さの問題を解消できます。

次に費用対策ですが、取り付け前に水銀灯の種類を確認し、消費電力と台数をまず確認しましょう。これが1時間当たりの消費電力となり、電気料金が計算可能です。

1時間程の消費電力×営業時間×月営業日数÷1000(wからKwに単位を変換)×1Kwの電気料金となり、使用している水銀灯を交換予定のLEDの消費電力に置きかえれば、簡単に比較できます。

節電メリットが確認できたら、本体の交換作業に入ります。ランプももし劣化が目立つようなら交換が必要ですが、E39ソケット式は既存の器具をそのまま使えます。

また、環境によってはLEDが使用できない場合もあるので、事前に確認するなどして注意しましょう。
電源の安全回路やソケットを止める樹脂の耐熱温度が故障、または劣化しているとLEDチップの温度がどんどん上がり続け、落下の原因に繋がります。

工場で製造している製品によって、LEDを選定することも重要です。鉄工所ではホイストクレーンの振動をあらかじめ考慮し、耐振動検査を通過している製品のみ使用しているところもあります。

また、大型機器が導入されている工場は高周波ノイズによって、通常のLEDを取り付けても異常が出る可能性が出てくるので注意が必要です。

 

❖まとめ

水銀灯をLEDへ交換するメリットや注意点は

・様々な性能に特化したLEDが数多く販売されている

・メーカーによっては水銀灯400Wに相当するLEDで、消費電力も大幅にコストダウン可能

・消費電力や明るさを想定してLEDを選ぶことが大切、環境によってはLEDの性能が重要である

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