LED蛍光灯の商品の見方と選び方

さて、家電量販店やネットショップなどで照明器具を探すとたくさんの種類のLED蛍光灯やLED電球がありますが、パッケージに書かれている内容など分かっているようで分からないことも多いのではないでしょうか。

今回は、

・よく見かける「LED蛍光灯 40W形」ってどういう意味?

・LED蛍光灯にはどんな種類があるの?

・部屋の広さによるLED蛍光灯の選び方

についてご説明したいと思います。 

❖よく見かける「LED蛍光灯 40W形」ってどういう意味?

40Wとは何を指すか、がポイントとなります。

照明器具において「W(ワット)」とは、もともとは明るさを表す単位ではなく「消費電力」を表す単位です。しかし、従来の白熱電球や蛍光灯の場合、消費電力が大きければ大きいほど明るくなるので、消費電力を表すワットが明るさを表す基準として使われてきました。

LED照明の場合、白熱電球や蛍光灯より低い消費電力で同等の明るさを実現することができるため、消費電力と明るさは一致しませんが、「明るさ」を表す基準として「40W形」「40W相当」という表示をすることがあります。

ですので、LED蛍光灯のパッケージでの「40W形」「40W相当」の表示は、消費電力ではなく、「40Wの白熱電球と同じくらいの明るさ」という意味になります。

 

しかし、過去に「40W形」と表記されたLED商品を従来の蛍光灯と交換した際に、「以前より暗くなった」という印象を持った方もいるかと思います。

これは、LED商品が市場に出始めた頃には、明るさを表す基準が業界全体で定められておらず、
電球直下の明るさだったり、特定の照明器具に取り付けたときの明るさだったりと、メーカーによって独自に基準を定めていたために起こった問題でした。

現在は、LEDの明るさを光の量、全光束の単位である「lm(ルーメン)」で表示し、明るさを測る定義も業界全体でルール化されたので、上記のような問題は減っていくでしょう。

あくまでも、「○○W形」「○○W相当」というのは、LED蛍光灯にとっては明るさの目安なので、正確な明るさを知りたいときは「lm(ルーメン)」の表示を確認することが大事です。

とは言え、まだまだ多くの方にとって「明るさ=ワット数」としての認識が強く、
○ルーメンといわれてもピンと来ない方が多いと思います。
【40W相当 ○○ルーメン】と両方表記されているような商品を選べば購入後の失敗が少なくなるでしょう。
また、40W以外にも40形や40タイプなどの呼び方で呼ばれる場合もありますので注意して見てみましょう。

❖LED蛍光灯にはどんな種類があるの?

「LED蛍光灯 40W形」とは、「白熱電球40W相当の明るさがある」ということが分かりました。それでは、40W形以外にどのような種類があるのでしょうか。

メーカーにもよりますが、20W形、40W形を中心に、15W形、30W形、110W形など様々な明るさの商品があります。

 

また、明るさのほかに、電球色、白色、昼白色、昼光色など、色温度(色味)も4~5種類から選ぶことができます。

色温度によって、空間の雰囲気が大きく変わりますので、使用する場所にあった色温度を選びましょう。

電球色

白熱電球の色を蛍光灯で再現した赤みを帯びた色で人に安らぎと落ち着きを与えます。

飲食店や一般家庭のリビングや寝室におススメです。逆に作業台や勉強机など明るさが必要な場所には不向きです。

昼白色

真昼の太陽の光よりも青っぽい色をしており白いナチュラルな色。

オフィスや一般家庭におススメです。

昼光色

昼間の自然光に最も近く、少し青みがかかったすっきり明るい色。

オフィスや事務所など集中する場所におススメです。

 

その他に、点灯方式(グロースタータ形、ラピッドスタータ形、インバーター形)や管長(長さ)によって、使用できる商品が異なってきますので、最適な商品を選ぶようにしてください。

間違った商品を使用しますと、省エネ効果が得られないだけではなく、発熱や発火など事故の原因となりますので、注意しましょう。

 

❖部屋の広さによるLED蛍光灯の選び方

部屋の広さ・畳数にあったLED照明の目安として、一般社団法人日本照明工業会が2011年12月に発表している数値があります。この数値は、部屋中央に明かりを一灯使用した場合に必要な明るさ(ルーメン)をまとめたものです。

 

部屋の広さが広くなるにつれて、LED照明に必要なlm(ルーメン)の数値も大きくなります。

例えば、4.5畳では2,200lm~3,200lm、6畳では2,700lm~3,700lm、8畳では3,300lm~4,300lm、10畳では3,900lm~4,900lm、12畳では4,500lm~5,500lm、14畳では5,100lm~6,100lmが適当とされています。

例えば、10畳の部屋に蛍光灯を2本使う照明器具に対して、40W相当2,250lmのLED蛍光灯を使用するとします。

2,250lm×2本=4,500lm となり、適当な明るさである、と言えるでしょう。

 

また、上記の広さに対するルーメン数は、あくまでも目安で、照明器具のデザインや部屋の内装などによって必要な明るさは異なりますので、部屋にあったルーメン数を使用するようにしましょう。

 

❖まとめ

・「LED蛍光灯40W形」とは、
「白熱電球40W相当の明るさ」を指しますが、正確な明るさは、lm(ルーメン)で確認

・LED蛍光灯には、20W形、40W形など様々な明るさや、色温度、点灯方式など何種類かある

・部屋の広さにあった明るさの目安があるので、参考にしながら照明を選ぶことが大切

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