❖ミニクリプトン照明

間接照明は、基本的には天井や壁の反射を利用する照明で拡散した反射光をつかうので落ち着いた雰囲気になりやすい照明です。よく使われる場所は飲食店の廊下や落ち着いた雰囲気の室内照明などで使われます。

ここでは飲食店の廊下でミニクリプトンを利用した間接照明の使われ方を紹介します。

ミニクリプトン照明

ここで使われていたランプはごく普通のミニクリプトン電球(オスロム110V22W) です。
写真では明るく見えますが、調光器がついているので明るさを自由に変えることができるようになっています。
間接照明で使われるランプは蛍光灯やテープライト、キセノンなど様々あります。

実際にどのような状態で設置されていいるかというと下の写真をご覧下さい。

ミニクリプトン照明の導入事例

このような感じでクリプトン電球が敷き詰めらています。
クリプトンなので22Wと消費電力がはそれほど大きくないですが、直管蛍光灯で考えると20形がたくさんついてるのと同じことになります。

そう考えると間接照明だけでも電気料金はものすごいことになっているんだなと実感できます。
ここだけで100個くらいはあったかと思いますので、
22W×100個=2200Wもの電力が消費されます。

仮にLEDにすれば4Wくらいです。4W×100個=400Wになり、実に約80%も省エネになります。

クリプトン形のLEDにも3.5Wくらい~6.5Wくらいまで様々あるので、こういった間接照明で使われている場合では3.5Wくらいにしておかないと明るすぎてしまうので注意して下さい。

しかも、調光器で明るさを絞っている場合はオレンジ色が強く効いてきます。こうなるとLEDとの色味のギャップが必ずでてしまいます。実際にLEDにしたら色味のギャップが調光器で絞るとでてしまい、明るさを絞った状態のクリプトンはオレンジ色がかなり強くLEDの電球色が白く感じて見えてしまいました。

❖「明るさ」「色味」のバランスをとるのが難しい理由

いつもながら飲食店でのLED化が難しと感じたケースでした。
明るさを抑えるために調光器で調節するとチラつきがでてしまうので絞ることが難しく、逆に絞れたとしても色味まで変化さることができません。

電球であれば送られる電気の量でフィラメントの熱量が変わり色味に変化が生じますが、LEDは構造そのものが電球とまるで違ういわば機械のようなものなので色味に変化はありません。

同じ色味で明るさが変化するだけなので、絞れば絞るほど色味のギャップがでてしまうことになってしまいます。
ですからなるべく消費電力の小さいLEDにしなくてはいけません。

上記写真ではLEDにして明るさが強くなってしまったので最終的には若干間引きをしたのですが、
間引きをするにしても色むらが出てしまうので過剰な間引きは注意しなければいけません。

飲食店での照明の使い方は非常に難しい部分があるかと思います。

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