ハロゲン電球(ハロゲンランプ)の種類と特徴

❖ハロゲン電球とは

ハロゲン電球(ハロゲンランプ)は白熱電球に比べ小さくパワーがあり、ランプ効率と色温度を高めることで、長寿命を実現したコンパクトな光源が特徴です。

演出性の高い光源のため、主に店舗やスタジオのダウンライトやスポットライトから商業施設用、TVスタジオ、舞台照明用、光学機器用、特殊照明などに使用されています。

指向性をもった電球でオレンジ色(暖色)の色味のため、温かみのある空間を演出する飲食店などで多く利用されています。ハロゲン電球のトップメーカーはウシオライティング、岩崎電気、東芝ですが、ハロゲン電球といったらウシオライティングのダイクロハロゲンになるでしょう。

寿命は白熱電球と比べると2倍程度ありますが、白熱電球の5~10倍の値段(約1,500円~2,000円)のためコストパフォーマンは良いとは言えないでしょう。

 

ハロゲン電球は器具が焼けてしまうほどの熱を放出します。人間の手では火傷をしてしまうほど熱くなります。
ハロゲン電球をたくさん使用していると部屋の温度にも影響するかもしれません。

 

一般的なハロゲン電球
オレンジ色の雰囲気でムードを大事にする飲食店(レストラン・喫茶店・居酒屋・バー)などスポットライトとして多く使用されています。基本的なハロゲンランプの色温度は3000Kとなっています。

 

高色温度ハロゲン電球
間接照明として商業施設のスポット照明・全体照明・白色光を必要とする場所で多く使用されています。色温度が3400K~3600Kで電球色よりも白色がかった光を見せるのが高色温度ハロゲンです。通常のハロゲンランプと比べ光の色は白色っぽい光となります。ランプの横から出る光は電球色のような光が出てしまいますが、光が当たる部分は白色っぽくなります。

 

ウシオ ダイクロイックミラー付ハロゲンランプ 高色温度タイプ

 

ネオジウムハロゲン電球
赤色系の食品を多く扱っているスーパーや八百屋など、生鮮食料品売場・生花店・お肉屋等の商品照明として多く使用されています。

独特な光色となり、ピンクががった光を照射します。この光により赤色系の生鮮食品・花等をより鮮やか・赤色を引き立て演出する事が出来る特徴をもっています。

 

ウシオ ネオジウム ハロゲンランプ

※白熱電球:100~300円/個程度、パルックボール(電球形蛍光灯):1000円前後。
これらと比べるとハロゲン電球のコストは割高

 

 

ミラー付とミラー無しハロゲン電球の見分け方

ハロゲン電球にはミラー付とミラー無しがあり一見すると同じように見えてしまうので注意が必要です。ミラー付きの場合は、35mm 50mm 70mm 等があります。 ※ビーム球は除く

お使いの器具により、入らない場合もありますので器具のサイズも確認が必要です。

型番からもハロゲン電球の種類を見分けることができます。各メーカーにより、多少異なりますが、基本的にはほぼ同じとなります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【例】JDR11040W/PM/K5の場合

JDR = 一般照明用 二重コイル ミラー付き
110V50W = 110ボルト 40ワット
K = 前面ガラス付き ミラー径50mm スポット(狭角)

のようになります。

 

ハロゲンランプには数多くのスペックがあるので購入する場合、ミラー付きか無しか・ボルト、ワット数・ミラー径・照射角度・口金を確認する必要となります。

 

(ミラー付ハロゲン電球)

 

(ミラー無しハロゲン電球)

 

❖ハロゲン電球と白熱電球の違い

ハロゲンとはヨウ素・臭素・塩素・フッ素などの元素のことを言います。ハロゲン電球は基本的には白熱電球と同じ発光原理です。白熱電球はフィラメントに電流を流して高温にすることで光を出します。

このフィラメントからのタングステンが、蒸発によってガラス管に付着することでフィラメントが細くなり、やがて寿命をむかえます。白熱電球の寿命は短く約1000時間くらいで切れてしまいます。

ハロゲンランプはタングステンを蒸発しにくくするために、ハロゲンを使いハロゲンサイクルを利用することで白熱電球の約2倍に寿命が延び、更に白熱電球よりも温度を高めることができるため、白熱電球よりも明るくすることができます。

温度が高くできるということは白熱電球よりもやや白っぽい明かりになります。白熱電球の色温度は2700k~2900kに対しハロゲンランプは3000kが標準となります。

 

❖ハロゲン電球の寿命

通常の白熱電球の寿命はフィラメントのタングステンが蒸発し、フィラメントが細くなり寿命となりますが、ハロゲンランプはこのタングステンの蒸発を抑えるために、ハロゲン元素を使うことでハロゲンサイクルを作り出し白熱電球よりも寿命が長く延びます。

 

ハロゲンサイクルとは以下の①~③を繰り返す一連の流れによるものです。

  1. ①フィラメントからタングステンが蒸発します。
  2. ②フィラメントのタングステンがハロゲンと結合しハロゲン化タングステンという化合物を作ります。
  3. ③その後ハロゲン化タングステンはフィララメントに戻ります。

 

この一連のサイクルによって黒化下現象を抑えることで白熱電球に比べ約2倍(3000時間)の寿命を延ばすことができるようになりました。

❖ハロゲン電球の用途

ハロゲンランプは小型で非常に明るいランプです。種類も多く、一般の照明ではスポットライトやダウンライトとして飲食店などで多く使われていいます。また小型のハロゲンランプはプロジェクターや光学機器に使われたり、その他にもスポットライトとして舞台照明やスタジオ照明、また投光器用のランプとしても幅広く使われています。

 

★★参考★★ 店舗で利用できるハロゲンランプ型LED電球 ★★参考★★

 

❖100Vと12Vのハロゲン電球の違いと見分け方

ハロゲン電球には100Vの他に12Vに変圧して使う特殊なものがあります。一般照明以外でも舞台照明や光学機器などにも使われるハロゲン電球は、12Vの電圧で使用されることも多くあります。

日本では定格電圧が100V-200Vとなるので、ランプもそれに合わせ日本独自の電圧100Vで製造されています。しかし、12Vのハロゲン電球はヨーロッパ諸国で使われているもので、それが日本に渡って来たため日本でも12Vのハロゲン電球が使われるようになりました。

12Vのハロゲン電球を使うには100Vの電圧を12Vに変圧しなければなりません。そのため12Vハロゲン電球を点灯させる変圧器(トランス)が必要となります。また口金のサイズも異なり非常に多くの種類がある為、見分けにくいのが特徴です。

・商品型番から見分ける

ひとつは商品型番から判断することができます。100Vの場合:JDR110V~ 「JDR」とつけば全て100Vです。JDR はダブルコイルで、主に日本独自の100Vで作られたハロゲンランプです。

12Vの場合:JR12V~ 「JR」であれば12Vです。JR はシングルコイルで、主にヨーロッパで12Vまで落として使用されているハロゲンランプです。

・口金の違いで見分ける

 

口金の数字には意味がありE11の「11」やEZ10の「10」は口金の大きさを表しています。E11だと口金の大きさは1.1mmです。EZ10の「10」は口金の大きさが1.0mmとなります。
口金の詳細型番と用途については別ページでご紹介しています。

 

❖12Vハロゲンランプ一例

口金EZ10 GU5.3 GZ4
ハロゲンランプ口金EZ10

ハロゲンランプ

一般照明で使われる12Vハロゲンでは最も良く使われるタイプです。ミラーが付きのものとミラーなしのものがあります。ミラーありでは直径はφ25、φ35、φ50、φ70のサイズがあります。

ハロゲンランプ口金GU5.3

ハロゲンランプ

口金がピンになっていて差込式のタイプの12Vハロゲンです。
各メーカーから非常に多くの種類が出ています。ミラー直径は
φ50となります。

ハロゲンランプ口金GZ4

ハロゲンランプ

GU5.3と同じくピンになっており差込式のタイプです。一般照明や光学機器などに使われる小型のハロゲンランプです。ミラーありでφ25とφ35のものがあります

 

一般照明で使われる12V用ハロゲン電球で最も多いのがEZ10のタイプです。100V用のハロゲンと外見はほとんど同じなので品番で見分ける必要があります。

GU5.3などはダウンライトや商品棚の中に埋め込まれているような使われ方をするため、さらに小型化しており幅広い用途で使われています。

・商品棚に設置されているハロゲンランプの例

小型のハロゲン電球です。商品棚のダウンライトとして設置されています。

ハロゲン電球は商品を綺麗に見せることができますが、熱量も多いので商品によっては焼けて色が褪せてしまう事もあります。

ハロゲンランプ

・外見から見分ける方法

100Vと12Vのハロゲンランプは外見上ほとんど同じなので、ランプだけで見分けることが難しいです。
基本的には照明器具から予測して見分けるのが良いでしょう。

 

例えばスポットライトなら電子トランスを積んでいるかで見分けられます。電子トランスは以外と大きいため、スポットライトの根元をみて大きな箱があれば12Vのハロゲンランプだということがわかります。

 

ダウンライトの場合は電子トランスが天井裏に設置されているので、照明器具から判断することは不可能です。
ダウンライトの場合はランプを実際に取り外してランプ型番を確認しなければ、
100Vか12Vかの判断をすることができません。

ハロゲンランプ

赤丸で囲ってあるのが電子トランス。これで12Vハロゲンと判断できます。

 

ハロゲンランプ

電子トランス

 

ハロゲンランプ

赤丸で囲っている部分に電子トランスを積んでいない。

スポットライトなので100V用ハロゲンランプと判断できる。

❖まとめ

ハロゲンランプは種類が沢山あるために、購入する時には間違えやすいランプとなっています。
またお使いのハロゲンランプをLED化する場合には注意点などもあるため、照明専門の会社に
見てもらうのが一番良いかと思います。

 

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