❖蛍光球とLED
蛍光球からLED電球に交換しても大きな電気代の削減効果は得られません。白熱電球と蛍光球の違いを知らないと損をします。蛍光球は白熱電球に比べ既に省エネ照明なのでLED電球交換しても白熱電球ほどの省エネ効果は得られないのです。
蛍光球は白熱灯に比べ省エネ効果も高く寿命がとても長い照明です。白熱灯の寿命が約1500時間なのに対して蛍光灯の寿命は約8,000~12,000時間と6倍以上も長持ちします。
白熱電球と型蛍光球はカタチが似ているため間違えやすく違いが分からない方がほとんどです。白熱電球のLED交換は非常に効果的ですが蛍光球のLED交換は大きな白熱電球ほどの省エネ効果が得られません。白熱電球と蛍光球を比較しLEDの効果を見てみましょう。
❖白熱灯と電球形蛍光灯の比較
白熱灯(60W) | 電球形蛍光灯 | LED電球 | |
---|---|---|---|
寿命 | 1500時間 | 12,000時間 | 40,000時間 |
消費電力 | 60W | 10W | 6W |
コスト | 約250円 | 約900円 | 2,000円~4,000円 |
一般的な60W白熱電球の寿命は約1,500時間。
対して一般的な蛍光球(白熱電球60W相当10W)
の寿命は約12,000時間(白熱電球の8倍)です。
蛍光球は白熱電球に比べ省エネ効果の高い電球なのがおわかり頂けたかと思います。ということは既に省エネ効果の高い蛍光球をLED電球に交換しても大きな省エネ効果は期待できないということになります。
蛍光球は白熱電球のようにフィラメントで点灯していません。電球の中に内蔵されているインバーターで点灯しているので構造的に全くちがった照明となります。
住宅などで使用される蛍光球には口金がE26のタイプとE17のタイプが良く使われます。口金が回転式なので誰でも簡単に交換できるのでLED電球に交換する場合は口金のサイズを確認する必要があります。
交換の際に注意することは口金だけでなく球体のサイズと設置向きです。蛍光球は設置向きが横になっている場合がよくあります。住宅に多いのですが建物の構造上や断熱材などの理由により照明器具の奥行が浅いものになるためランプが横付になっています。
ランプが横付に向いている場合はLED電球もストレートな形のものを選びましょう。
※ダウンライト挿入時のランプの向き