最近よく見かけるようになったLED。今まで使っていた蛍光灯と何が違うのでしょうか。
特徴や経済性を比較しておけば、買い替える時に役立ちますよね。
そこで今回は、
・LEDと蛍光灯の違いとは?
・LEDと蛍光灯の寿命や経済性について
・LEDと蛍光灯の光色の違い
についてご紹介します。
❖LEDと蛍光灯の違いはどんなところ?それぞれの特徴を比較しました。
まずはLEDと蛍光灯の特徴、違いについて調べてみました。
LEDとは、LIGHT EMITTING DIODEの略称で、発光ダイオードと呼ばれる半導体が電気を流すことで発光します。LED電球はこの半導体部分とさまざまな回路、パッケージ部品などにより構成された製品です。
寿命が長く、高輝度を確保できる光源なので、家電の表示ランプ、信号機、テレビ・携帯電話の液晶バックライトなどにも使用されています。
他の光源と比べ紫外線を出さないため、虫などが寄りにくく照明器具のメンテナンスの回数も軽減でき、屋外の照明にも適しています。
蛍光灯は、蛍光管という管が電気を流すことによって発光します。
日本に広く普及しており、誰もが目にしていることでしょう。手頃な値段で購入できるのが特徴です。
即時点灯性が非常に優れているのはLEDです。蛍光灯はスイッチをオンオフした瞬間にエミッタが消耗し、寿命が短くなってしまう特性がありますが、LEDは点滅に強く、頻繁にオンオフを繰り返しても寿命に影響はありません。
耐衝撃性も蛍光灯などと比べ高く、使い勝手が良い、保管しやすいといったメリットもあります。
❖LEDと蛍光灯の寿命はどのくらい違う?経済性が高いのは?
LEDと蛍光灯の大きな違いのひとつが、寿命です。その寿命の違いによって、どのくらい経済性が変わってくるのでしょうか。
白熱電球の寿命は1,000~2,000時間程度、蛍光灯の寿命は1万3,000時間程度といわれており、今までは蛍光灯が省エネだと活躍してきました。しかし、新しく登場したLED電球の寿命は約4万時間。1日10時間使用した場合、蛍光灯は約3年7カ月ほどで寿命となりますが、LEDは約11年使用可能です。
LEDの価格は蛍光灯より高いですが、長寿命のため交換頻度が少なく、長い目で見れば節約していることになります。1,000円の電球型蛍光灯、2,000円のLED電球をそれぞれ10年使用したとして、上記の寿命で換算すると、電球型蛍光灯は2回交換が必要です。
つまり、購入コストは最初の購入分+交換2回分となるため、計3,000円かかります。LED電球は買い替え不要のため、最初に購入する時の2,000円のみで済みます。
現在LEDはどんどん普及しており価格が下がってきているので、利用コストの差はますます拡大しています。
消費電力は、LEDと蛍光灯ではあまり違いはないといわれていましたが、最近では、従来の蛍光灯に対して30%~40%の消費電力で利用できる蛍光灯型LEDなども開発されています。
将来性を考えてみても、LEDの経済性は高いでしょう。
LED蛍光灯
40W 直管蛍光灯
❖LEDと蛍光灯の光色の違いは?それぞれの光色のバリエーションは?
では、LEDと蛍光灯の光色はどのような違いがあるのでしょうか?
蛍光灯には5つの光の種類、「昼光色」、「昼白色」、「白色」、「温白色」、「電球色」があります。
そのうち一般的に販売しているのは、「昼光色」「昼白色」「電球色」の3種類です。
一方LEDは、1972年に赤色LED、1985年に青色LED、1995年に緑色LEDが登場し、光の三原色が揃いました。これによりLEDのフルカラー化や白色化が現実のものとなりました。
近年のLED電球やLED照明は、暖色系から寒色系まで多様な色やカラー(光色)と光量を自在に変更できる調色・調光機能や点滅機能を備えた製品が出ています。
LEDの可能性はひろがり、1つの電球で2つの光色や明るさを切り替えられるタイプの電球が発売されています。、
また、1つの照明器具で光色と明るさを選ぶことができる照明器具もあります。シーンごとにリモコンで調光や調色を簡単に行うことができます。
同じ空間にいながら、生活のシーンに合わせてより効果的な明るさを演出することができるのです。
❖まとめ
LEDと蛍光灯の違いは・・・
・蛍光灯が主流だったが、長寿命で様々なシーンで使用できるLEDが普及しつつある
・蛍光灯に比べLEDの方が寿命が長い。LEDの購入価格も下がってきているので経済性は高い。
・蛍光灯の光色は一般的に3種類。LEDはフルカラー化や白色化が可能になった。好みの光色や明るさを演出できる。