蛍光灯の電気代を70%以上節約する2つの方法【その1】

蛍光灯の電気代節約!

私たちの生活に照明は欠かせないものですが、オフィスや工場で使われる電気代のうち何パーセントが照明に関わっているかご存じですか?実に約20%~30%の電気料金が照明といわれています。

1位はエアコン(空調)で約50%となります。エアコンの次に高い割合で使われる照明ですが、この照明の中でも最も多く使われているのが蛍光灯です。

この蛍光灯の電気代をいかに節約できるかで照明の電気代は大きく変わります。しかし闇雲にLEDにしてはかえって費用対効果がでないケースもあります。
蛍光灯の電気代を節約するための唯一2つの方法を紹介します。

節約その①:進化するLED蛍光灯の実力とは!!

蛍光灯にはたくさんの種類があることはご存知でしょうか?

蛍光灯というと思い浮かぶのはオフィスなどでよく見る直管形の蛍光灯かと思います。

その他にもダウンライトで使われるコンパクト蛍光灯や間接照明で使われるスリム管、家庭などでも電球型蛍光灯やシーリングライトなどがあります。

ここで紹介するのはオフィスや工場で最も多く使われている直管形の蛍光灯です。

交換のポイントは既存の器具をそのまま使うこと!

直管形の蛍光灯は既存の器具を交換せずにLEDにすることができます。

安定器を切り離しLEDと直結する簡単な工事をするだけです。これは電気工事の資格を持っていなければできません。そのため工事代は発生します。

しかし器具を交換せずにLEDにできてしまうということは器具代に余計な費用がかからないメリットがあります。

※工事不要型のLEDもありますが安全上に問題がある為お勧めはしません。

テナントはLED工事をしても大丈夫なのか?

オフィスの場合多くはテナント(賃貸)として入居していることが多いと思います。テナントの場合はLEDにして良いのか、ダメなのかの問題が出てきます。結論はオーナー次第ではあります。

テナントは退去する際に必ず原状回復をしなければいけません。原状回復とは壁や床、天井などを入居時と同じ状態にすることです。

LEDの工事の場合ビル側の所有物となる照明器具に対して配線工事を行うため退去時に原状回復を求められるのが通常です。

そのためテナントでLED工事をするためには事前にビルオーナーの許可をとってから行うようにしましょう。

 最大70%電気代が節約できる直管蛍光灯の種類とは?

蛍光灯には様々な種類があることをお話しましたが直管形だけでも実は3種類に分類することができます。その3種類とは

グロースターター式FL)、ラピッドスタート式FLR)、インバーター式hf

に分けられ、それぞれ点灯方式が異なります。

この3種類の中でも特にグロースターター(FL)、ラピッドスターター式(FLR)のLED化は電気代の節約効果が期待できます。

理由はグロー、ラピッドは蛍光灯の中では非効率なランプのため消費電力が以外に高くLEDに交換することで大幅に電気代の節約ができるからです。

具体的にグロー、ラピッドの1本あたりの消費電力は約47Wです。40W形なのに何故47Wも消費電力があるかというと蛍光灯にはランプを点灯させるための安定器とよばれる装置があります。

この安定器にも約5W~7Wの消費電力がかかるため蛍光灯1本あたりの消費電力が47W程度かかることになります。

※ランプの種類、安定器、電流値によって数値は変動します。

ではLED蛍光灯はどうでしょうか。

たとえばオーパーツのLEDランプは10.9Wと業界でもトップクラスに省エネ効果が高く、従来の蛍光灯と比較すると、なんと77%も電気代が節約できることになります。

最近では40形相当のLEDランプの消費電力は20W以下のものも多く出てきました。

蛍光灯からLEDにするだけでこれだけ電気代が節約できるので、この機会に是非検討してみてはいかがでしょうか。

絶対に見逃してはいけないLEDの性能とは?

LEDを選定する上で必ず確認しなければいけないことがあります。

とても簡単なことなので是非とも他メーカーと比較してみて下さい。

LEDの性能の良し悪しの基準の一つに発光効率があります。この発光効率とはlm/w(ルーメンパーワット)の単位で表します。

lm/wとは1Wあたりの明るさ(lm:ルーメン数)がどのくらいかということです。

たとえば40W形LEDの場合
A社: 消費電力20W    全光束:2,000lm
どちらが性能がよいでしょか?

答えはB社です。B社の発光効率は133.3....lm/w に対してA社は100lm/wだからです。

少ない消費電力(力)でより明るく発光できるランプは性能が高いといえます。

hf蛍光灯はLEDにするべきか?hf蛍光灯の落とし穴

hf蛍光灯はグロー、ラピッドに比べ高効率で消費電力が低いことが特徴です。
しかしこのhf式蛍光灯には隠された使い方?があることを皆さん知りません。

ここにhf蛍光灯の落とし穴があります。これを知らないとhf蛍光灯はあまり節約できないということでLED化をあきらめてしまうからです。

通常hf蛍光灯の消費電力は約35W(安定器含む)ほどです。グロー、ラピッドが47Wと比較すると高効率といえます。しかしhf蛍光灯は照明器具(安定器)によって消費電力をコントロールできるのです。

コントロールとは器具によって高出力で点灯させるものと省エネで点灯させるもの、またはスイッチで高出力と省エネの切り替えができるものがあります。

高出力の場合は消費電力がなんと約45W(安定器含む)もかかります。逆に省エネの照明器具であれば約35W(安定器含む)で通常通りの消費電力になる。

高出力の場合は明るさを最大限に上げ点灯させ、省エネは最小限のパワーで点灯していることになります。

出力を上げて点灯させることで明るくなりまたパワーを小さくすることで明るさを抑え省エネ化させることができるのです。

高出力の場合LEDに交換したことでグロー、ラピッドと同等の節約効果はありますが明るさには注意する必要があります。

しかし作業上問題ない範囲(現在と比べて明るさが問題ない)かどうかを見る必要はあるかと思います。

※この場合のLED化は実機など見て比較検討することをお勧めします。

※Hf32形2灯相当のLED照明器具

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